地球日記

地球日記| 地球日記:バック・ナンバー

週刊 三十一歌詞火星レコードHOME 

【2007年3月】

■リハ

 今日はとりわけたっぷりとリハをやった。ようやく今回の「不死鳥」の全体像が見えてきた。と、他人事みたいだけど、いくら頭で考えていても手応えはやらなきゃわからないもんだから。特に「不死鳥」の場合はゲストが入るので、ブロックごとのリハになるため、ちょっとずつ実体化する形になる。いやいや今回も爆発的に面白いね。実は去年みこしに乗ったことでひとつ行き切った気がして、今回はどうしようから始まってたんだけど心配なかった。けっこう盛り沢山。もうちょっと面白くなくても良かったのかもなぁ。なんて思うくらい。

 

 

2007/3/1

 

■アゲアゲ

 昨日のワラッターのゲストはMetis。初めて放送中にその歌を聴いたとき「おっ!」と思い、そのまま「お!」と思い続けてる人なので楽しみにしてた。良い意味で予想したのとちょっと違うパーソナリティだった。何かを感じる歌を歌える人ってのは、やっぱり何かを抱えてるのだね。そこには理由があるのだね。
 今さら歌がうまいだけじゃ驚かない。けど、彼女にはそれとは次元の違うものがある。歌声がうなりをあげて飛んでくる感じ。それは才能であり努力でありなんだろうが、何より情念の強さなんだろうな。

 ところで彼女について来た東北のプロモーターが20年来の知己。早い話、俺がメジャーデビューした時から5年くらい前まで世話になった人。縁とは不思議なものだ。相変わらずエネルギッシュで一生懸命で嬉しくなった。

 新アルバム『血潮のような赤だから』とそのプレミアムボックスの情報を公開中。予約だけ受付中。さっそくの大きなリアクション、どうもありがとう。それも嬉しくなって、嬉しいが重なって、明日から連日『不死鳥』のリハ。なんだかムードが良い。これがアゲアゲってやつか。あえて言ってみたけど、寒イボ。

 

 

2007/3/5

 

■リハやりつつ色々

 毎日リハ。楽しいなあ。ヘトヘトだけど。今日は恭一と。あけましておめでとうだった。そう言えばお客さんともあけましておめでとうになるんだね。

 んー、グリシャムの『大統領特赦』が困った。イタリアの文化や名所やグルメの話題ばっかりで、話がなかなか進まない。「面白そう」のままページが消費されていく。そういうのも小説の役割だとは思うけどね、グリシャムにそれは期待しないなあ。かつての「面白いとしか言いようがない」小説はもう書かないのかな。
まあ、あんだけ儲かりゃね、もういいかって気にもなるか。

 都知事選はやつの三選だけは勘弁して欲しいが、民主党のていたらくはどうだろう。この国がこんなになっちまった事の民主党の責任は小さくない。トホホ過ぎ。それでも、やつはもうご免だ。もし三選したら本気で都民を疑うね。Mかと。

 

 

 

2007/3/7

 

■いよいよ

 いよいよだ。最後のリハを終えるとちょっと寂しくなった。2週間ほぼ毎日通ってたからね。もうバス代金の小銭を用意しなくてもいいんだなぁとか、そういう何気ないところに寂しさを感じる。準備期間には準備期間なりの高揚がある。
 練習時のテンションとか前日の妙な緊張感とか、これは丸っきり高校時代の文化祭だな。いまだそういう気分でライブがやれることを素敵だと思った。
 あとはやるだけ。うまくやれますように。と、高校時代と同じように祈ってみる。

 

 

2007/3/9

 

■不死鳥エピソードIV

 よし。うまくいった。過去の不死鳥史の中でも出色の出来だったと思う。終演後のお客さんの感じでなんとなくわかった。まあまあ良かった時と凄く良かった時の感じって微妙に違うんだよね。
 ほとんどが出演者達の人間力のたまもの。みんなで力を合わせて俺の頭の中にあったイメージをイメージ以上にしてくれた。気持ちを入れてやってくれるのが本当にありがたい。
 ライブ中にも言ったけど。不死鳥だけはずっと続けるとか、目標回数があるとか、そうは思ってないんだ。ただ1回ずつを重ねられるだけ重ねていく。とりあえず来年はやる。
 来年は何をするか、もちろんまだ何も浮かんでないんだけど、結局今回みたいなことがまさに俺のやりたいことなんだよなあという思いはある。その辺をヒントに考えていくかな。
 なんにしろね、不死鳥は万難を排してわざわざ見に来てもらう価値があるよね。

 しかし疲れた。打ち上げを終えて家に帰るとバタンキュー。と、思わず古典的な表現を使いたくなるくらい。だのにすぐに目が覚めちゃって後はうつらうつら。そういえば寝るのにも体力がいるんだと誰かが言ってたわ。寝る体力も残ってないほど使い切ったね。

 

 

 

2007/3/11

 

■まだまだ

 不死鳥が終わってもぜんぜん一段落しない。主に5月のツアーの詰め。
 そうこうするうちに青森でのワラッターイベント。怖いくらいの暖冬だったくせに、なんでかこのタイミングでの寒波襲来。おかげでレンタカーの段取りが狂ってしまった。しかし閉鎖を決めた翌日に大雪という新潟のスキー場の方に比べれば大した事ではないが。今年の冬は本当にたちが悪いな。
 ライブもさることながら、ワラッターイベントも久々なんでかなり楽しみ。奇跡的なくだらなさに出会えるだろうか。

 そういえば昨日のリハでワジーと、今日のリハで恭一と入れ違った。まだ一週間たってないのに、妙な久しぶり感。気持ちを高め過ぎて、あの日一日が夢だったような。

 

 

 

2007/3/15

 

■ワラッター

 藤原プロが寝坊して車の出発が2時間遅れたとの連絡。果たして彼は放送に間に合うのか。イマヤス、アンディと飛行機で青森へ。今日のワラッターはイベント前夜祭がテーマ。サクラメリーメンと初対面。新人なのに番組内での立ち回りがうまい。伸びる素材。って、もちろん音楽で伸びる方が大事でこっちはどうでもいいんだけど。スキップカウズ到着。もう10年バンドなんだね。意外とこれまでの共演機会は少ないんだけど、なぜかよく見知ってるような気がする。
運転手の啓太が頑張ってプロも無事到着。プロにとって人生二度目のラジオ出演。「藤原プロクイズ」と題してプロ伝説の一端を紹介する。あらためて「すごい」人だと認識。しかし公では言えない伝説とか小さな伝説とか含めればこんなもんじゃないんだが。一度でいいから24時間カメラを張り付かせたい。本人も気づいてない奇跡がたくさん起きてるんだと思う。今回惜しむらくは澄ちゃんがいなかったこと。実はその場でプロをいじる手腕は澄ちゃんの方が上。もっと楽しくなったろうになあ。その澄ちゃんだが、明日は天候が荒れるとのこと。
無事飛行機は着くのか。

 

 

2007/3/17

 

■イベント『恋するハチマキ』

 澄ちゃん元気に到着。もうこれで成功間違いなし。オープニング・アクトを買って出た。役割以上のライブをしたと思う。本音を言うとやる前はアコースティックでの演奏時間30分というのがやや見えなくてね。エレキでの30分は色んなやり方があるんだけど、アコーステックって本当は2時間以上かけてじっくり世界を作るものだから。なんとなく始まってなんとなく終わっちゃうんじゃないかとも思ってたけどやれば出来るもんだね。ちゃんと振り幅のあるウタノコリの短縮版がやれた。以降トーク等を挟んでサクラメリーメン。んー、悔しいけれど彼ら売れるな。数年後には声も書けられない所にいる予感がする。生どんだんずコーナーを挟んでスキップカウズ。事前に様々なプレッシャーをかけてやったんだけど「さすが」と言ってやっても良いステージ。10年って半端じゃないね。たとえ経験を縦に積まずに横に並べたんだとしてもね。最後は俺にとってのヒントになるような形で橋本さんがしめて終了。以前と変わらず「なんだかよくわからないけど凄いイベント」だった。たとえ東京でもこんなイベントまず見れないよ。強いて言えば『不死鳥』。手前味噌かよ。

 

 

2007/3/18

 

■錦糸町駅前

 車で帰京。錦糸町駅前でプロを降ろした後に事は起こった。
 現地に行けばわかるけど錦糸町駅前は変だ。明らかに再開発時に失敗している。机上の理屈だけで設計した歪みだろう。いわゆる駅前ロータリーが途中から突然バス専用路になっている。一般車は脇道に曲がるのだが極めてわかりにくい。ささやかに侵入禁止の標識があるが目前にバスがいると視線がふさがれて見えない。実際そのような状況にあって見えなかったのでうっかり入ってしまった。するとすぐに警官がやって来る。おそらくよくある事で、ようするに待ち構えていたんだろう。これでも違反で罰金と減点。騙されたようだが、やっちまったものはしょうがないという気で甘んじて受けるつもりだった。しかし運転者の「初めてきたのに、こんなのわかんないよ」という言葉に対して鬼の首でも取ったかのように「標識立ってますよ。確認しますか〜?」とオマワリ。これに俺がカチンときて「今さら確認って何でしょう?確認して次は気をつけますで終わるのですか?」という意味の事を多少乱暴な言い回しで訊くと「いやそうじゃないですけど納得いかないようであればと思って」だと。
 どうにも気持ちがおさまらないので車から降りて標識が見えなかった場所まで戻る。「こっちに来て下さい。我々じゃなくてあなたが確認しなさい。この位置から目の前にバスがいてあの標識が見えますか? しゃがみなさい。運転手の視点で見なきゃ意味ないでしょう。頭が悪いのですか?あなたは。」という意味の事を多少乱暴な言い回しで問うてみた。すると返事に窮して「公安委員会が決めた正規の標識ですから云々」と御託を言う。公安委員会という言葉にますますカチンと来て「知るものですか。公安委員会がなんぼのもんですか。自分の意見を言いなさい。(以下自粛)」という意味のことを多少乱暴な言い方で抗議。それに対して何も言い返せなかったのは何かしらの自覚があるんだろう。
 別にゴネて見逃してもらおうと思ったわけじゃない。どうにも腹に据えかねただけ。
 普通の知性と感性があれば「ここは初めて来る人にはわかりにくいかもなあ」とチラっとでも思った事があるはず。ないとすればそれらに問題があるか、惰性で仕事をしてるかどっちかだ。最後には「改善要求を出してみますが、改善されるかどうかは保証出来ません」と言っておった。当たり前だ。標識ひとつ立てるのがいかにややこしいかぐらい知ってるわ。お前らごときに出来るとは思ってもないし、まして保証なんか求めるか。ただね、上に意見を通す道筋があるならなんで今までやらなかったんだ。1回で駄目なら2回。2回で駄目なら3回4回とやりゃあいいじゃないか。公安委員会なんか糞くらえだ。警察官僚なんかちょっと勉強が出来ただけの世間知らずだよ。現場にいて現場を知ってるのはあなた達だろうが。罠みたいな状況があるのに見て見ぬふりをして、それどころか嬉々として取り締まって、そんな事するために警察官になったんじゃなかろうに。標識が無理でも看板のひとつでも立って、初めて訪れる者にもわかりやすい駅前になれば、それこそが人の役に立ったというんじゃないかね。これはあなた達のプライドの話だよ。子供に「お父さんの仕事はね、罠にかかった人をつかまえてセコセコと点数を稼ぐ事だよ」なんて言えるのか。
 まあ、本当は区か都に問うべき事なんだろうがね。
「あの駅前は馬鹿が設計したのか?」とね。

 

 

2007/3/19

 

■現場

 前回の日記、長いね。相当腹に据えかねたのだね。
 
 人はみな、それぞれの現場を持って生きている。大きい小さいはどうでもいい。プライドをかけてそこにいるべきだ。それは要するに手を抜かないということ。より良く生きるという意思をなくしたとき、現場は惰性で回り始める。自分の現場を自分でおとしめちゃならない。それは自分自身をおとしめることだから。

 

 

2007/3/22

 

■あれこれ

 12時15分に起きたら12時15分に離陸する飛行機には間に合わんね。しまったとか、やっちまったとかより、ぴったり12時15分に目が覚めた自分に感心する気持ちが勝って、思わずニヤリとしてしまった。
 ゆっくりJRで帰ろう、ならば文庫本でも買おうとキオスクをのぞくと、ほとんどがエロ小説。東北ではこんなに需要があるのか。しかし車中でエロ小説を読む目的がわからん。こっそり股間をふくらませてどうしようというのだろう?

 別に安藤美姫のファンというわけではないが、金メダルは喜ばしい。さんざん持ち上げられて一転ちょっと調子が悪いと思いっきり叩かれてというマスコミに振り回される様があまりに不憫だったので。妙に色っぽい所があだになってるんだろうな。
 近頃は持ち上げられてる人を見ると、いつ一転するんだろうばかりが気になって、ますます素直に乗れない。
 
 地震の際の大臣視察にパフォーマンス以外の意味などあるのか。警備やら案内やらで人手をさかれるだろうに。邪魔だし役に立たないから今は来ないで下さいとは、言えないか、やっぱり。ニュース映像を見るだに腹立たしい。しかも笑ってたぜ。たまたまといえ。

 

 

 

2007/3/26

 

■それでは

 いまやこの国は寒いか暑いかどっちかだな。
涼しい時期ってのが年々短くなっている気がする。

 それでは1泊3日の旅に出かけます。間違いじゃないよ。実際そういう旅。
一年ぶりなんで楽しみ楽しみ。

 

 

 

 

2007/3/29

 

2007年2月のDiaryへこのページのトップへ2007年4月のDiaryへ