地球日記

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週刊 三十一歌詞火星レコードHOME 

【2004年8月】

■夏はこれから

 夏休み終了。5月くらいから楽しみにしていた事が終わって少し淋しいが、夏はまだまだ
これから。次は名古屋、大阪。
 長門で左腕をアブに刺された。日を追って熱をおび、腫れてきたね。田舎の虫の毒性を
なめてたよ。
 蜂に襲われた時は、多少なりともこちらにも非があると言える。しかしながらアブは血を
吸いたいがために一方的に襲ってくるのだ。蚊のようではあるが、蚊の場合はこちらが逆襲の
体制をとると、一度アウェイに入る程度の智恵がある。アブはおかまいなしだ。
もちろん最後には叩き潰してやったのだが、それまでに4〜5回刺された。死をかけて欲望に
忠実な姿は、敵ながらあっぱれと言えよう。
 でも、かいーよ。


2004/08/02

 

■下北沢にて

 下北沢で橋本さん、パンチくん、後半から原島君も合流しての飲み会。
久々のライン・アップ。知る人は知るワラッターズ・メンバーだね。幾つになってもくだら
ない。大体飲み会とはそういうものであって、「昨日の飲み会は楽しかったね。いっぱい笑っ
たね。」なんて会話はあちこちでされるのだろうが、レベルが違うのだという事を強く主張
しておきたい。ベッカムのいるなんたらいうチームとちびっ子サッカークラブ・キッカーズ
くらい。ちなみに昨日のメイン・テーマは『来たるべき夫人ブームについて』。くだらなすぎ
て説明不能。
 秋口あたりに青森に行けるかも知れない。


2004/08/03

 

■応援

 NEWSが全日本女子バレーを応援してたと思ったら、今度は嵐がサンダーバードを応援して
る。歌番組をすっかり見なくなったので、ジャニーズのアイドルを見るとき歌ったり踊ったり
してる姿より、応援してる姿の方が多い。確実に。
 そんな彼らの事を応援してるファンたちは、応援してるのを応援してるわけだね。
よし、俺は応援してる彼らを応援してる彼女らを応援する事にする。とにかくがんばれ。


2004/08/04

 

■ラフ・アレンジ

 9月9日にやる曲のラフ・アレンジを打ち込みで。
あくまでも叩き台だが、無駄にかっこ良い。くだらないのに。


2004/08/05

 

■たまには

『ドリーム・キャンパス スーラーフリーの「帝国」/小野登志郎』
 例の鬼畜で幼稚な早稲田レイプ・サークルの取材、考察。ワイドショー的な下世話趣味では
なく、90年代を若者として生きた者として真剣に世代論に言及しようとしている。
が、世代論への渇望は見えるが掴みきれてないのは、それこそが『何もなかった』と言われる
90年代ゆえか。
『「おたく」の精神史1980年代論/大塚英志』
 80年代はあらゆるジャンルにおいて『自分語り』が肥大した時代である。そこを若者と
して生きた者が世代論を語るのに一日の長があるのは当然か。『カスだった』と言われる
80年代だが『何もなかった』よりましなのかも知れない。
 気まぐれに本の感想など。 


2004/08/06

 

■あれ?

 嵐は別に『サンダーバード』を応援してないぞ。何を勘違いしたんだろう?。ま、いいやね。
大した話題でもないし。
 サッカー日中戦。
 90年代よりイデオロギーでは統制出来なくなったので、愛国=抗日教育にシフト。未だに
体制、権力批判が出来ないため、堂々と批判できる日本がストレスのはけ口になる傾向。
きびしい情報操作のため、日本における中国人の犯罪がまったく報道されず、一方的な被害者
意識が育ち安い。などの事情だって。
 自由主義においては彼の国はまだまだ発展途上。いわゆる幼い反応という事で。
 なので、日頃サッカーなど興味ないのに、ここぞとばかりに興奮したり、溜飲を下げたり
してる人を見ると、我が同胞もまた目くそ鼻くそかと思ってしまうから気をつけて欲しい。
特に都知事。
 それにしても教育って恐いね。あれを他山の石とすべし。特に都知事。


2004/08/07

 

■ロックバンドは去れり

 アナラーズ活動休止ライブat下北沢251。
 実感わかないなぁ。普通に良いライブだったので、秋くらいにまた対バンしたいなぁとか
思いながら見てしまった。
 そこだよね。アナラーズは常に対バンしたい候補No.1だったので、困ってしまうよ。
しかし 、他バンドの活動休止あるいは解散に立ち会って「俺が困った」と思ったのは始めて
だな。
 まあ、また新たな顔で、それぞれとはつき合って行くんだけども。生きてる限りね。
『ロックバンドは来たり、ロックバンドは去れり、されどロックンロールは永遠なり。』
 これってホントだよ。

2004/08/08

 

■井の頭パワー

 ウェブ・マガジンの取材。井の頭公園で写真を取る。たちまち蚊にたかられる。
東京の蚊など、みな『もやしっ子』で、痒くても一時という認識だったが、さすが井の頭公園
で育った蚊は違う。夜になってぷくぷくと腫れてきた。かたまって十数ケ所。
 井の頭パワーだ。あの池の巨大鯉を見よ。他の池、沼に行けば間違いなくヌシと呼ばれる
クラスのものがごろごろいる。学園対抗番長大会を毎日やってるようなものだ。
 普通、鯉というのは癒しを与えるものだが、あそこのものは嫌悪感すら与える。エサでも
やろうものなら、正体不明の不安感が身内からこみあげてくるのだ。
 今日は亀も発見。田舎育ちの俺でさえ、亀とはここまで大きくなれるもんだと感心させられ
た。
 間違いない。井の頭公園にはパワーがある。ヘビー級に転向したいプライド選手は
井の頭公園で暮らせ。


2004/08/09

 

■続・蚊

 昨日、蚊に刺された所がかゆくて、いつもより2時間早く目が覚めた。両足首に集中して、
改めて数え直してみると32ケ所。痛くて眠れない経験はあったけど、かゆくて眠れないのは
始めて。恐るべし。なんとかピークは過ぎたようで、今はまあまあ大丈夫。
 原稿を書いていて、もう少しで完成というところでワープロソフトが落ちた。一瞬にして無。
『タイプ3のエラーが起きました』って、知らねーよ。なんだよタイプ3って。
それより『ダメですいません』とあやまれ。まずあやまれ。


2004/08/10

 

■ぼちぼち

 ぼちぼち名古屋、大阪、そしてO-Westに向けてリハを始めてる。昨日は深夜から朝まで
人間華。今日は夕方からヘブンス・ゲート。どちらも必要以上にカッコ良い。バカ度アップと
いうよりカッコ良い。こりゃ油断すると感動してしまうな。
 とは言っても、あくまで俺の感性でのカッコ良いだけど。


2004/08/12

 

■希望

 何という映画かは忘れた。セリフだけが強烈に記憶に残っている。
 逆境に生きる老いた黒人男性が「希望はあると思うか?」と尋ねられて答える。
「希望はある、そう信じる事が希望だ」
 先の事などわからない。よって希望など正体のないモノ。あると信じる事によってのみ
存在する。
 心から納得したので、屑で発表した『しあわせになれ』の歌詞を作るときに引用させて
もらった。
 そして、今日もそう思った。


2004/08/13

 

■オリンピック

 ヤワラさん&谷くん。婚約発表、公開デート、そしてあの驚異の結婚式にいたるまで、
多くの方々が何かしっくり来ないものを感じていたはずだ。それは簡単に言うと「良いの?、
谷くん」的なものだと思われる。
あまり熱心に観察していたわけではないが、俺も薄々感じてた。
 しかし今日、客席で応援している谷くんを見た時、金メダル奪取後に関係者に頭を下げなが
ら泣いている谷くんを見た時、『ああ、谷くんは本当にヤワラさんが好きなんだなぁ』と実感。
おそらくはヤワラさんが谷くんの事を好きである以上に。理由はわからないけど。
 もう二人の事を許してやろう。
 と思ってみたけど、そもそも俺は何を許してなかったんだろう?。
 ナベツネ辞任。
 しかし読売新聞の主筆としての責任はとらなくて良いのかな。アマチュア憲章に違反した
とかいう以前に、あきらかに裏金だろ?。帳面上つじつまを合わせていたとしても、どこか
では使途不明、出所不明になってるはずだから。200万は氷山の一角として、おそらく億を
越す総額の裏金作りが行われているわけだ。
 早々と、調査委員会は設けないと結論出してるけど、読売は今後、警察や官庁の裏金作りを
どのツラで報じるつもりか。
 球界では暗黙の了解事項だったなどと言うなよ。腐っても社会の木鐸。


2004/08/14

 

■ナショナリズムって?

 おとといは留守。昨日の夜には帰って来たのだが、男子体操を見てるうちに朝。言うまでも
なく普段はこれっぽっちも興味はないのだが、見ちゃうねぇ。競った良い試合だったし。
 でも、日本選手に向かってがんばれと送る念よりも、他国選手に向かって失敗しろと送る念
の方が強い自分に気がついてしまった。見る分に限って言えば、嫌な競技だな。
 米軍ヘリ墜落〜まさかの私有地占拠。日本人の主権、安全、プライドは1台のヘリコプター
の機密よりも価値が低いのだね。
 そんな中、総理は沖縄県知事の面会要請を断った。理由はなんと「夏休みだから」。確かに。
歌舞伎みて御満悦だし。変な国。 


2004/08/17

 

■念

 昨日はキューバ戦の松坂に朝まで念を送り続けた。今日は夕方からリハをやってたら、その
間にオーストラリアに負けてた。すまん、中畑。その分、女子バレーに念を送ったのでようやく
1勝。ほっとしてチャンネルを変えると、なんと愛ちゃんが2セット先取されている。あわてて
念を送って1セット取らせたが、そこまで。負けてしまった。すまん、愛ちゃん。
 しかし愛ちゃんって、本当に天才だったみたいね。スタートが早いだけの安達由実的な意味で
の天才だと偏見を持ってたよ。それも含め、すまん、愛ちゃん。


2004/08/18

 

■リハ三昧

 午後からずっとリハ。スタジオ、というか共同練習場の空調がダメで、暑いのはまだしも
換気が悪く、数時間こもっているとライターもつかない程の酸欠になる。なぜこのような事に
なったか大体予想はついているのだが、憶測で書くと日中関係にヒビが入るので書けない。
 ヘロヘロなのでオリンピックに念を送る余裕なし。井上康生はどうやら負けたらしい。
プロ格闘家に転身の噂があったが、どうするんだろうか?。


2004/08/19

 

■食

 君だって、しめ鯖、穴子、あぶり鮭を食べた事はあるかも知れない。しかし、君はとてつも
なくうまい、しめ鯖、穴子、あぶり鮭を食べた事はあるか?。俺はある。しかも今日。
 陸上競技が始まってしまった。ここからが本番だ。って、誰の?。

2004/08/20

 

■調子が良いので

 ぼちぼちとヘル・シティ・ローラーズのリハもやってるのだが、あらためてベイ・シティ・
ローラーズの楽曲と向き合ってみると、そのプロの仕事っぷりに感心、いや感動すらする。
曲の作りとか、アレンジとか、あっこういう処理の仕方があるのかと。ベスト・アルバム1枚
を全曲分析したら、かなり引き出しが増えるかも知れない。
 子供の頃はポップで覚えやすい曲だなぁくらいの認識しかなかったんだけど。そういう事が
わかるようになった自分にもまた感慨を深くする。
 人間華も予定していた以上にかっこ良い。自分で言うのもあれだけど、今回の方が前回より
俺と人間椅子の個性がうまく響き合ってるような気がする。短いと言えば短いライブだけど、
なかなか良く出来たライブ構成だと思う。
 って、やる前から言い過ぎ。


2004/08/21

 

■スライド走法

 中学生の頃、半年ほど陸上部にいた。半ば幽霊部員のようなものだったし、冬になって寒い
ので辞めたという程度で、それ自体は得意げに書くような事じゃないんだけど。
 ともかく、ちょうどその頃、マラソン競技におけるピッチ走法の波が世界中に広がり、田舎
の廃部寸前の陸上部にもにも届いたという話し。
 急に他の部員たちが「これからはピッチじゃ」と走法を変えていく中、一人意地になって
スライド走法にこだわっていた。流行りものはまず疑うという信条に加えて、どう考えても
チョコマカ走るよりは、ピョーンピョーンと走った方が早くゴールに着くような気がしたから
だ。そしてなにより、飛ぶように走る事そのものが素敵な事に思えたし。まあ、結局半年で
辞めてしまうわけだから、しょぼいオチではあるんだけど。
 実際にはピッチ走法の方が優れていたようで、以来25年、あえてスライド走法で走る選手
を見る事はなかった。野口みずきまで。
 そういういわれで、今大会最も強い念を送ると決めていた野口みずき。今、金メダルを獲得。
 うん、やっぱりスライド走法じゃ。


2004/08/22

 

■打止め

 某取材でたくさん喋ったので、今日はもう言葉は出さなくても良いや。


2004/08/23

 

■プロだから

 うーん、野球、負けちまったか。非難するな健闘を称えよと言ってやりたいけど、彼らは
プロだからなぁ。健闘では勘弁してもらえない事など覚悟してただろうし。その覚悟が無くて
何のプロかって話しだし。アマチュアが成長する場を奪ってまで金メダルを取りに行ったとも
言えるわけだし。もう、『だし』ばっかりになっちゃうよ。
 それはそれとして。ツアーです。金メダル以上の興奮を与えたいと思ってます。では。


2004/08/24

 

■祭りだワッショイ!

 無事に帰って来ました。
 名古屋、大阪ともに期待値以上の祭り指数。やりたいと思った事が思った通りにやれると
いう幸せをかみしめる。会場入りしてから会場を出るまで死ぬほど忙しかったけど、特に
人間華から3-10 chainへの着替え中は本当に死ぬかと思ったけど、その分充実感はひとしお。
打ち上げまで多幸感に包まれ続けていた。ありがとう。
 さあ、次はO-West。忙しいぞ。


2004/08/27

 

■買い出し

 O-Westに向けての買い出し。企画が企画だけに買う物もくだらない。あれとかこれとか。
書くとネタバレなので書けないけど。きっと会社の創立記念パーティーをまかされた総務の人
だと思われているはず。まあ、当たらずとも遠からずではあるが。
 
 新体操ってスポーツではなく『曲芸』を競ってるのだね。それはそれでありか。オリンピッ
クが健全なものだなんて誰も思っちゃいないし。世界最大の見せ物だもの。
 なのでシンクロの過剰なオリエンタリズムの打ち出しも良しとする。点数には結びつかない
無為ながんばりだとしても。やり過ぎという意味では、むしろ半ケツ出し過ぎの方が気になる。
シンクロに限らないが。どんな感動の場面でも『て言うか、半ケツ出てるし』というセリフが
頭をよぎる。
 リレーのW4位。メダルは取れなくても感涙。特に両ベテランの走り。前回オリンピックの
落とし前をつけたのだ。他人事ながらぐっと来た。
 さあ、油谷ガンバレ。長門市出身。「あの人は小さい時から、お父さんがおらんで苦労しち
ょってじゃけぇ」と、我が母も親戚の子のように語ってた。
もちろん、一面識もない。もちろんさ。


2004/08/28

 

■閉会

 新体操の超軟体選手カバエワの演技中、思いっきり後ろに反った時の解説者のセリフ「太もも
の間から頭が出ています。これは難易度が高いですよ」って、それは体質であって難易度では
なかろう。「私の体が柔らかいのは生まれつき」って本人も言ってるわけだし。
まあ、何にしろ曲芸なんだけど。
 油谷5位入賞。そう言えばこんな顔のおばちゃんって長門にたくさんいるなぁと思いつつ
おめでとう。あの失敗したブルース・リー・カットといい、絶妙な歯並びといい、なんとなく
気の抜けた喋り方といい、同郷の者という贔屓めを抜きにしてもナイス・キャラだね。
これからも注目しよう。
 そのマラソンでの乱入事件。かわいそうにと思ったけど、逆においしかったかも。金メダル
をどこの国の選手が取ったかなんて、大方の人はあさってには忘れてるはずだけど、事件に
ついては何年も覚えてるだろうから。
 にしても、会場準備の遅れから始まって、審判団の不手際その他、歴史に残るゆるいオリン
ピックだったね。オリンピックでもこんな事あり得るんだのめじろ押し。ところで、北京は
本当にやっても大丈夫なのか?。


2004/08/29

 

■店休日

 はるばる電車を使って行ったのに店休日。この腹立ちをどうすれば?。日頃は日本人は働き
過ぎなどと言ってるくせに「俺に無断で休むなよ」と。「でかい店なんだから交代で休みを
とれば良いじゃねぇか」とも。
 空手でまた電車に乗るのも何なんで、CD、本を買う。ロス・ロンリー・ボーイズというロス
・ロボス系のバンドがなかなかイカス。ごつくてケンカ上等なビジュアルなのにコーラスが
きれい。その「なんで?」ってギャップがネヴィル・ブラザースに近い。音楽性は違うよ。
他CDは未聴。


2004/08/30

 

 

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