地球日記

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【2004年10月】

■わくわく

 青森のライブ&ラジオ2DAYSに向けて、いよいよ盛り上がってきた。リハも重ねるごとに感
覚を思い出してくるし、絵づらも浮かんでくる。
 レギュラーで通っていた時には、コンデションにより良い時もあれば、正直言って悪い時も
あった。今回は9年ぶり、1回こっきりだからね。とにかく最大限で望む。
 あの頃のリスナーって、みんなどうしてるんだろうか。もう青森にいない人もいるんだろう
な。それぞれに何かあったり無かったり。9年は結構長いからね。その辺りもまた楽しみ。


2004/10/01

 

■ダイソー

 ダイソーが凄いのは、安っぽさを隠そうともしないとこ。ねらいか偶然か知らないけど。
他の100円ショップは、なんとか100円以上に見える品物を並べようとしているのに。ダイソ
ーの、特にオリジナル商品は安っぽさ全開だ。大規模店をおとずれると、その圧倒的な『輝き
の無さ』にあてられ、逆にひれ伏したくなるほど。
 小規模店ではわからない。「この広い空間を安っぽいものだけが埋め尽くしている」と意識
したときの、あの『めまい』は、かつて前例の無いものである。
 そして安っぽいものに群がる人の想像以上の多さよ。巷間100円ショップの成功は平成大
不況の波に乗る事が出来たからだと言われるが、実はみんな『安っぽいもの』それ自体が好き
なのではないか。おそらくバブルの時であっても成功したように思う。


2004/10/02

 

■NGOライブその他

 NGOでのライブの件。例えばパーティーの司会を頼まれた時くらいの気楽さで答えたのだが、
資料が送られてきて、その本気さにちょっと圧倒される。当たり前か。
 しかし、まぁ、深刻な時こそ腰を振れというのが信条だし。
 よく言われる屁理屈に「中途半端なボランティアは表面的に罪の意識を払拭するだけで、
問題の根本的解決には寄与しないから、むしろやらない方が良い」などというのがある。
でもね、どうも言い訳にしか聞こえないんだよなぁ。100%でなければ0%という事なんだろ
うけど、0%はしょせん0%だし、別に12%でも3%でも良いじゃん。0%よりはまし。だと
思うんだけど。
 パ・リーグのプレーオフは中継しないんだなぁ。『俺たちの』イチローも今さらの嘘っぱち
だし。結局、古田はがんばったで終わっちゃった気配。楽天VSライブドアも、この際どうでも
良くて、コミッショナーが誰になるのか注目してたが、尻軽根来が戻ってきやがった。
だめだね、やっぱり。
 週刊文春の車内吊り広告「小泉内角はBSE幹事長と変態補佐官が潰す」というのを目にして
笑ってしまった。特にBSE幹事長。絵に描いたように舞い上がっておるが、いつどんな失言を
してくれるか。きっとそこのところの期待には答えてくれるはず。 


2004/10/03

 

■スマイル

『スマイル/ブライアン・ウィルソン』の国内盤、本日発売。
 ビーチ・ボーイズの中心的メンバーで、イギリスのポールマッカトニーと並んで、2大天才
メロディーメイカーと評される。66年に『ペット・サウンズ』というポップと芸術性を両立さ
せた傑作アルバムを発表。しかし、それはあくまで後の評価であり、当時においては一言で言
えば早すぎた一枚。求められているものに対して10歩くらい先のもので答えてしまったわけ
だ。
 レコード会社とファンの無理解とプレッシャーの中、それに負けじとより高みを目指した次
作の制作に取りかかるも、途中で壊れてしまう。以降、精神病とドラッグ中毒で一時は廃人同
様にまでなり、人生と才能の大半を棒にふる事になる。
 88年に復活し、ソロ・アルバムを発表。素晴らしい作品であったが、まだ精神的、肉体的に
本調子でなかったようで、フォロー・アップできず再び沈黙。しかし、98年に2作めのソロ・
アルバムを出してからは、今度こそ本当に回復し、ライブを活発に行い始める。今年出た3枚
めのソロ・アルバム『ゲティン・イン・オーバー・マイ・ヘッド』は信じられないほど名作。
60過ぎとは思えないポップさと腰の軽さで、渋さ深さだけが年をとる事の価値じゃないんだと
勇気をも与えてくれた。
 そして、その勢いをかって制作されたのが『スマイル』。これこそが件の、自らの人生を棒
にふるきっかけとなったアルバムなのだ。当然本人にとっても悪夢だったようで、その話に
触れる事すらタブーだった時期もあったようだが、なんと37年かけて乗り越えて遂に完成さ
せたわけだ。
 ロック史上もっとも有名な未完成アルバム。流出テープを元におびただしい量のブートレグ
が出回ったアルバム。しかしあくまでも想像上のものでしかなかったアルバム。それが正式に
発売される日が来るなんて思った事もなかった。
 これは凄い事だよ、まったく。37年かぁ。
 では、青森に行ってきます。雨がやんでくれりゃ良いが。


2004/10/05

 

■青森より帰還

 ライブ。屑から数えても3年ぶり。見せたい人に見せたかったライブを見せられた感。
これからも久々に行く土地ではこのように感じるのだろう。アコースティック・ライブをやる
のも5ヶ月ぶりで、自分自身「ああ、こんな気持ち良さだった」と思い出しながら。
 ラジオ。聞いてる人以上に、自分達が高揚し面白がる事が出来た。5時間の生放送と言えど、
あっという間どころか時間が足りないくらい。ライブとは違う種類のアドレナリンが出ている
のではなかろうか。
 
 一夜明けてみると、自覚していた以上にヘトヘト。一回休み。


2004/10/08

 

■台風

 どうしても買いに行かなきゃいけない物があって、台風の中を外出。駅前のお店も早々と
閉店。道路脇には打ち捨てられた壊れた傘がまるで屍のように累々と。しかし、なんだかみん
な興奮ぎみ。血が騒ぐのか。
『スマイル』をきっかけにして、人生何度目かのビーチボーイズ・ブーム到来 at 俺の部屋。
『ワイルド・ハニー』以降を聞き直し。


2004/10/09

 

■キング

『ザ・スタンド/スティーブン・キング』(文春文庫)
 翻訳に時間がかかったのか、長らくおあずけだったキング4作めにして最大の長編作。他の
翻訳されている作品はすべて読んでしまったので、読める日が来る事を10年以上待っていた。
 なのに4〜5年前にハードカバーで発売された時に読まなかったのは(物理的に)重い本が
嫌いなせいもあるが、これ以上面白い本は、もう地球上には存在しないかも知れないという
予感があったからだ。それを数日前から移動中にボチボチと読み出して、3巻めあたりから止
まらなくなり、一気に読切ってしまった。そして今思う事は、まだ読んでない人がうらやまし
いという事。
 細菌兵器で壊滅したアメリカを舞台に善と悪との黙示録的戦い。いかにもキリスト教的な
神話ともとれるが、どうでも良い。キングはただ面白い話を書きたかっただけだと思われる。
 キングそのものが唯一無二の存在であって、その最初のピークの作品であるから、今さら
感想など書く意味も無い。圧倒的である。

2004/10/10

 

■ダイエーしょんぼり

 プレーオフ、けっこう盛り上がったね。ダイエー・ファンは理不尽さを感じてるところだろ
うけど。アドバンテージをもっとあげれば良いのに。0.5ゲームごとに、2位の監督、腕組み
禁止とか。スパイクのとんがったやつを1個減らすとか。
 いや、これっぽっちも真面目に考えてませんがね。
 それから今日の小泉の演説。「やればできる」って。いよいよ校長先生の新学期のあいさつ
みたいになってきた。オリンピック選手のエピソードとか、甲子園で歌われた校歌を引っぱっ
てきたりとか、いかにもな感じ。色々喋って、結局中身が無いところも。


2004/10/12

 

■何も片づいちゃいない

 ダイエーも西武も本社の方が激震。まだまだ何かある。
 堤は利益供与がばれた時には「それは商売でやってないから」という屁理屈で、スポーツ関
係からだけは手を引かなかったのに今回はどうした事だろう。案外、みんなが賛成してくれな
いからいじけただけという気もするが。年取ると子供に帰るって言うじゃない。
 悪気も無いし、嫌いなわけでもない。ただふと思っただけ。もしも中島美嘉が同じクラスに
いたら『濡れぞうきん』とあだ名をつけただろうなと。
 それともうひとつ。テレ朝はハマコーの事を面白がってあげ過ぎ。


2004/10/13

 

■やればできる?

 昨日は忙しくてニュースを見なかったので、今朝の新聞で知ったのだが、例の小泉バカ演説
に対して、民主党岡田が「やればできるは素晴らしい言葉だが云々」と応えたそうな。もはや
ギャグとしてしか使えないフレーズを二大政党の党首が大真面目にやりとりする滑稽さに、今
の日本の状況が象徴されておるな。
「やる」という行為と「できる」という結果が別事なのは当たり前である。それをごっちゃに
して「やればできる」とするのは「結果は駄目だったけど、頑張った、感動した。」へのすり
替えの前振りだ。お母さんが子供に言うんだったら、ぎりぎり許すが。
 そもそも「やればできる」と思うからやるわけじゃない。「やりたくてしょうがない」から、
あるいは「やらなきゃしょうがない」からやるんじゃないのか。駄目だった時には結果を受け
とめ、責任を取り、それでもまたやりたいと思えば、今度こそうまく行くように、やる。
 言い代えれば『もともと特別なオンリー・ワン』なんかじゃないという事だ。オンリー・
ワンで有り続ける事は、時にナンバー・ワンになる事よりも難しい。悔し涙とファイトで、
不断の努力をした者のみがオンリー・ワンで有り続けられる。『生まれた事が素晴らしい』の
だが、それは可能性の素晴らしさであって、何の努力もなしに「俺ってオンリー・ワンだから」
と、人様に向かってアピールするなんてのは、虫が良過ぎるよね。
『誰もが特別』だけど『誰か以上に特別』なわけじゃないから。


2004/10/14

 

■もう来年

 秋にツアーをするのをやめたので、しばらくだらだら出来るつもりだったんだけど、つかの
間だったな。もう来年の話し。思うのは、この国にはライブをやりたい人がたくさんいるんだ
なぁ、と。すでにライブハウスのスケジュールは押さえられてるよ。今年の3月のツアーを
決めた時より2ヶ月くらい早いのに。まあ、なんとかなるけど。


2004/10/15

 

■マツケン

 松平健芸能生活30周年記念『暴れん坊将軍スペシャル』at新宿コマを見てきた。
『マツケン・サンバ』のヒットで、そのタガのはずれっぷりが世間一般にも浸透してると思う
が、あれだけを見て「松平健って、変で面白ーい」などと言ってはいかん。あれは極一端。
全体を見ると「なんじゃこりゃ」としか言葉がない。もしかしたら狂ってるのかも知れない。
 今日もタイトルからは想像もつかなかったが、ミュージカルであった。本来は洋のものであ
るミュージカルを時代劇の世界に変換して・・・るわけもなく、中途半端なバタ臭さのまま
力技で混ぜ合わせて・・・いや混ざってたか?。とにかく驚愕の世界観。その果てにあの
『マツケン・サンバ』があるわけだ。そりゃ客席の老人たちもハジけるわ。
 やはり、凄いものは狂気と紙一重。


2004/10/16

 

■おたく駅員

 鉄道おたくが高じて鉄道会社に就職するなんてのは、良くある事なんだろう。知り得る限り、
関東の私鉄には得に多い。多いと言っても、あくまで感触なのだが。
 おたく特有のコミュニケーション力の著しい欠如を感じさせる駅員によく出くわすという事。
鉄道会社と言えば、運転手を除けば大体がサービス業。最もおたくには向かない職なんだが。
 おそらくマニュアルがあるだろうから表面的には当たり障りないけども、こちらが少し隙を
見せると横柄だったり、高飛車だったり、融通がきかなかったり、人をイラっとさせる才の
片鱗を見せる。
 今日もそんな事があって、と書こうとしたが、馬鹿馬鹿しいのでやめた。
 しかし鉄道会社に限らず、おたく率の高い会社の人間関係って、どのようなものだろう。
普通の会社でも色々あるらしいのに、どうやってまとめてるんだろうか?。こうばしい話が
たくさんありそうだ。聞きてぇー。


2004/10/18

 

■日本シリーズ途中

 ライブドアのアダルトコンテンツより、西武グループのダーティーぶりの方が青少年の教育
に悪いと思うが。青少年は馬鹿なので、お乳ウヒョーはわかるけど、犯罪的経済行為などわか
らないからいいや、なのかね。
 なんにしろ企業イメージを最大に背負った今のプロ野球では、青少年への影響もへったくれ
もない。プロ野球が買えるほどの大企業がきれい事ばかりであるはずもなく。
 そんな建前ははなから言わないか、オーナー企業が2、3歩引くか。選手もタニマチ頼みの
意識を捨て、客の方を向き、客を呼べる野球をやる。
 日本シリーズはそこそこがんばってるんだが、実際がっぷり四つなんだが、どうもプレーオ
フほどじゃないような。面白いのは、追い込まれた時の中日の腰の引け具合くらいかな。


2004/10/19

 

■台風

 洒落にならない台風。夜半に関東を通るらしいが、やや勢力は衰えたらしい。
 近年、まともに四季が巡る事の方が少ないような。異常気象と言うが、もはや何が普通で何
が異常なのかわからない。温暖化のせいかどうか知らないが、いや本当はそうだと思ってるけ
ど、なんであれ「異常」ではないのだと思い直して対策を持たなきゃ、徐々に人災と呼ぶべき
ものになっていくんじゃなかろうかと思う。安全に対する行政の基準を変えるという事だが。
 昨晩遅く、杉本恭一 at 青森を終えた打ち上げの席から電話があった。ゴキゲン度満点の
恭一と橋本さん。限りなくいたずら電話に近い、大して意味のないものだったが、愉しそうで
元気そうな事は伝わってきた。まあ、良かった。


2004/10/20

 

■台風一過

 台風で落ちた葉っぱの中に面白いものを発見。丈15cmの一枚の葉っぱに蝉の抜け殻が6個も
。一斉に脱皮したわけじゃなかろうが、何故たくさんある中からこの一枚に集中? 蝉界に
「今、あの葉っぱから飛び立つのがクール」みたいなのがあったのか。騒ぐほどじゃないかも
知れないが、ちょっとした自然のアメージング。
 つーか、なんか気持ち悪っ。
 天災だからとあきらめさせられる影で、利益誘導目的の公共工事に手抜きはなかったか、
ちゃんとチェックするべきだと思う。

2004/10/21

 

■役不足

 南野法務大臣。政治家にしては人が良さそうに見えるし、専門分野では地味ながら実績もあ
るようだが、法務大臣は無理っぽいなぁ。
 自分じゃ役不足だと思えば断る勇気も必要だが、それをしなかったのは、ああ見えて権力欲
はあるんだろう。しかも死刑執行のサインをする役職が、看護士としての自分と自己矛盾を起
こさない人って事だし。一見、人の良いおばさんが野党に虐められてるようだが、印象にだま
されちゃいかんね。政治家というのは、多かれ少なかれ政治家になりたいと思うような性格っ
て事だ。
 それにしても、裁判官の選民意識、硬直した判例主義、前近代的なピラミッド型組織など、
司法制度にようやくメスが入ろうとしている大事な時期に、今から勉強する人が就任してちゃ
駄目だろうと思う。裁判員制度を阻止、あるいは骨抜きにするために、プライド高い裁判官が
今や初めて陳情をしているらしいが、はたしてあれで、それを突っ張ね切れるのかな。
 もう郵政改革にしか興味がない小泉が、女性枠だけにこだわって適当に選んじゃった結果な
んだから責任を問われて当然。小泉いわく「初めてなんだから、いたわりの気持ちを持って接
してあげましょう」だと。大臣って何? 俺のばあちゃんかよ。


2004/10/22

 

■ささやかな人生

 幸せがなんだかわからないが、微笑みならばここにある。誰の言葉だっけ。人生は案外とた
わいもないことで満ち足りる。本日、遠方より友来る。
 あれ、偉そうな事言って「役不足」間違えてら。
 最初にうっかり覚えてしまった事は、頭では覚え直しても、つい油断すると出ちゃうな。
「判官」だとか「文盲」だとかも、頭の中で一呼吸入れないとホウガン、モンモウにならなか
ったりする。ちょっと違うけど「お家芸」も、高校生の頃に友達がオカゲイと読み違えたのが
インパクト強すぎて、今だに頭の中ではそっちが先に出て来る。いつか読み間違えると思う。
 まあ、見せしめのため、そのままにしておこう。


2004/10/23

 

■もしも

 東京に住み始めて18年になるので、けっこう地震慣れしてしまったのだが、立て続けに3回
というのは不気味だった。ましてや震源地では。
 徐々に被害の大きさが伝わって来て、背筋が凍る思い。いつか他人事じゃなくなる日が来る
んだろう。結局、自衛するしかないようだ。
 被害の中にあって、住人同士が声を掛け合い、励まし合いという状況が自然と生まれて来た
という。もしも東京で起きたらどうだろうか。同じように助け合えるだろうか。今ここで暮し
てる上で、近隣の人とのまんざらでもない触れ合いも多々ある。都会は冷たいと決めつけるの
は大袈裟だと思う。しかし、これだけたくさんの人がいるわけだから、信じられない人格の人
に出くわす事も、まれにだが、やはりあるのだ。極限の時、東京はどうなるのか、まったく
想像がつかない。
 阪神大震災の教訓からか、ニュース番組は概ね落ち着いた放送だったが、一点だけ。市町村
役場の担当者を捕まえ、電話で状況報告させて何の意味があるのか。生放送の場合、出演の
数分前から待機させられるはずだ。拘束時間はばかにならない。優先順位として、彼らには
一刻も早く現場で救出作業の指揮にあたらせてあげなきゃ。状況報告は記者にやらせろ。
ちょっとごう慢さすら感じた。 


2004/10/25

 

■リスト・アップ

 もともとあった用事に頼まれ事が3つ4つ重なって、頭の中がごちゃごちゃしてきたので、
やらなきゃいけない事をリスト・アップ。上から順番に片付けていくしかない。
 年をとると時間の過ぎるのが早くなる。昔と同じだけ時間はあるはずなのに、油断すると
足りなくなってしまう。不思議だ。自覚はないけど、やる事成す事遅くなっているんだろうか。
ひとつひとつを欲張ってるんだろうか。
 
 プロ野球史上、これほどミソがついた日本一はないだろうな。野球界そのものの先行き不透
明感とか、親会社の不祥事とか、「なんだよ、本当は2位のくせに」とか、「地震被災者は水
も飲めないのにビールかけとは何だ」とか。
 西武グループは嫌いでも、ライオンズは好きだったりする。実は今シーズンも何度か西武球
場に行っている。だから目立たないようにおめでとう。


2004/10/26

 

■生命

 奇跡としか言い様のない、助かった生命。2才児の4日間は想像もつかないくらい長かったろ
うと思う。多くの被災者にとっては、小泉の出遅れた励ましより、はるかに力になったのでは
なかろうか。
 そして、考えもなく自ら危険にさらした生命。人質になった彼に対して批判もあろうが、
安否がはっきりするまでは、人として言うべきではないと思う。特に今回はかなり厳しい状況
で、数時間後には殺されているかも知れないのだ。それを公式コメントとして早々と述べた
外務大臣・町村の人格を疑う。親父が茶の間でかみさん相手に一席ぶつのとも、また訳が違う
のだ。どんな相手であれ、助けなければならないのは国家の責務。
説教は身内にだけすればいい。


2004/10/27

 

■教育委員会

 都知事の趣味(思想と呼ぶ程のものではない)が反映されて、ここ最近の東京都教育委員会
の君が代、日の丸の強制は明らかに度を越している。暴力的にそれをやったところで国家に対
するリスペクトなんか育つわけがない。そもそもそんなものを育てる必要があるのかという
問題を脇に置いても、結果として都知事の趣味を満足させる以上の事は成されない事は馬鹿で
もわかろう。
 という事を前々から思っていたら、米長邦雄が天皇から「強制にならないように」と釘を
刺されやがった。どうするかね、おっさんたち。
 しかし、たかが将棋差しが何で教育委員会?。都知事のお友達ってだけじゃん、たぶん。


2004/10/28

 

■中2日

 おとといは終日作詞。某友人から頼まれたもの。告知して良いものか確認をとってないため、とりあえず某。自分でも歌いたいと思うほどかっこいい曲なんだけど、歌詞をのせやすい曲か否かと言えば、否の方だったので、夜明けまで集中。
 昨日は杉本恭一ライブにゲスト出演。本人からの演出上の強い要望で、シークレットを徹底したので告知は一切無し。その甲斐あってみんな気持ち良いくらいはまってくれたね。前回に倣ってビデオでの出演を装いながら実はそこにいるという演出だったんだけど。ビデオからリアルに飛び出した感じね。「うっそー」と言ってもらえて、それは本望。『イエロー』と『ルック商店街』を歌った。
 舞台袖からずっと見てたが、思っていた以上に良いライブだったね。本人は「俺のMCはグダグダだから」とか言ってたけど、なかなかどうして、何度も笑ってしまったよ。いや、トークを聞きに行ったっわけじゃないが。
 ずっとギタリストだった事を忘れてしまうくらい、恭一の歌は強い説得力がある。それは上
手い下手と次元の違う話でね。そういうのって持って生まれた物なのかな。上手いんだけど、
説得力がまるで無いヴォーカリストもたくさんいるし。とにかく、これからが楽しみな人の内
の一人。友達という事を置いても。
 そして、この2日間に色々あったね。数日前に書いた事の補足。
 どんな相手であれ国家は全力で助けなければならないというのは、むしろ福祉の話に近いん
だろう。国民主権の制度にはどうしたってロスがつきまとう。例えば生活保護。不正に受給す
る者は論外としても、こんな駄目人間に税金使ってどうするという事態も当然有り得る。
しかし、この人はOK、この人はOUTという線引きが誰にも出来ない、しちゃいけない以上、
それは仕方のないロスだとして受け入れなきゃしょうがないんだと思う。
 確かに今回の彼はフォローのしようもないけれど、彼に限らずこの人質は助ける、この人質
は助けないという線引きを誰がどんな基準でするのか。そんな権利は誰にも与えたくないはず。
だから今さら「あんな者に税金を使って云々」と持ち出すのは野暮だと思うね。
 それとね、「自分はあんな危険な所(イラク)に行くほど馬鹿じゃないから」という視点
だけで考えがちだけど、広く言えばみんな当事者なんだがね。国家として自衛隊を送って
あの戦争に加担してる以上。うっかりするとそこがすっぽり抜け落ちてるような気がする。
これは誰よりも自分自身に向かって言ってるんだけど。
 ただ単に、もう危ないからやめとこうと言ってる訳ではない。そもそも危険を犯してまで
参加しなければならない戦争だったのか、そしてそれはイラク人のためになっているのか、
いったいこれは日本の何を守っているのか、そういった事を思うわけだ。今回の彼の行動が
現地の自衛隊員に与える影響をおもんばかるのも良いけれど、それ以前の問題として、命がけ
で派遣させているのは自分達だという事を忘れないようにしたい。
 軽率だ、浅はかだと言いたてるよりも、本当にこのままで良いのかという事を考えたい。


2004/09/30

 

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