地球日記

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週刊 三十一歌詞火星レコードHOME 

【2004年12月】

■流行語

「超気持ちいい」は言うほど流行ってないわなぁ。それと、いわゆる政治面の言葉。今回で言
えば「サプライズ」とか「中二階」とか。どうも毎年お手盛り感が強い。新聞の政治担当のお
っさんだけが「ふむふむ、やっぱりこれかぁ」言ってそうな。別に流行ってはいないって。
 なっちの盗作騒ぎ。本人も軽率だが、チェックできないスタッフもどうかしてる。
 昔から、アイドルにアーティスト・イメージをつけて再ブレイクさせたい時、アイドルとし
て売るにはパンチが足りない時、必ず出るプランが「とりあえず、詩を書かせましょう」だ。
本人の意思、才能に関係なく。曲を書かせるより、敷居が低いと思ってるようだ。日本語が
喋れればなんとかなりそうな気がするんだろう。事実は逆なんだけど。曲の方がいくらでも
ごまかしがきくのにね。
 それは、ディレクターとかプロデューサーとかいう肩書きをつけたやつでさえ、歌詞の事が
ちゃんとわかるやつは極めて稀だという証し。特に90年代のある時期以降、音楽界全体の
歌詞の平均レベルは、がくっと落ちた。
 話しがずれたけど、そういう事が下敷きにある気がしてね。
 さすがに大変で、ここもしばらく飛び飛びになるかと思われます。


2004/12/01

 

■紀香

 忙しいというか時間が足りない。だけど、ジョージアのCMの藤原紀香がキッツイという事は
言っておきたい。しかも新作ごとにキツさが増していく。頼むから、もう勘弁してくれ。


2004/12/03

 

■映画2本

 時間が足りないとか言っておきながら、なんだけど、映画を2本見てきた。
『エンド・オブ・センチュリー』
 ラモーンズのドキュメンタリー。文献で知ってる事も多かったけど、あらためて当事者達の
口から語られると説得力も増す。「イギリスでは衰退しつつあったパブ・ロックとパンク・
ロックの間を埋めたのがラモーンズだったんだ」というジョー・ストラマーのセリフに納得。
 パンクとはロンドンのムーブメントであって、アメリカではさほどの出来事じゃなかった。
ゆえにパンクのカテゴリーに入れられたラモーンズは、本国ではずっと不遇だった。しかし、
今になってわかるが、決して数あるパンク・バンドの内の一つではなかったのだ。ラモーンズ
はロックそのものを救った。ファンだから言うのではなく、事実そうだったと思う。ロックを
聞き始めた時、目の前にあったのが、ハード・ロックあるいはプログレという「15年練習し
ても俺には出来ない(劇中のセリフ)」音楽だった世代の者として、確信を持ってそう言える。
 そしてジョーイとジョニーの間に起きたある事件。バンドを続けるのって、本当に大変だ。
そんな二人も、ディーディーも、もうこの世にいない。ちょっとせつなくなって、泣いてしま
った。
『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』
 しばりが多く、保守的な制作環境から、誰が監督をやっても同じといわれる『ゴジラ』で、
よくここまでやれたと思う。まず、そこに拍手。
 いわゆる新世代の「かっこ良ければ、辻褄とかリアリティとかどうでもいいじゃん」スタイ
ル。CGと着ぐるみアクションのバランスも良く、ハイ・スピードの展開に圧倒され、いつのま
にかハマっていた。揚げ足取ろうという気もどこかへ失せ、冷静に見ればベタすぎるラストも、
すんなり受け入れて感動。うん、これは素晴らしい。
 北村一輝が良い。こういう役をやって説得力があるのは貴重な存在だと思う。
だって、X星人だよ。普通の役者じゃ無理だよ。


2004/12/05

 

■昨日は

 昨日は恭一のツアー・ファイナルを澄ちゃんと見てきた。恭一の横に洋一がいるだけで、
絵になるなぁ。役にたってようがたってまいが(笑)。それはロックにとって重要な事だ。
 ファイナルの、もう今日で声が潰れても良いんだという開放感はとてもわかる。これって、
バンドやってる人間でもボーカルとしてツアーを回ってみるまで、絶対わからない事なんだ。
実は。
 打ち上げも早々に帰宅。
 ここ、なんとか一行でも書いていこうと思ってますよ。よろしく。


2004/12/07

 

■学ぶ力

 日本の子供の学力が落ちているというニュースを聞いて。
 とりあえず、義務教育である小中学校の受験禁止。全部抽選。公教育の質を上げる事を本気
で考える。「ゆとり教育」は発想は良いけど、いきなり高望みしすぎ。無理。
 受験のための勉強は暗記力、テクニック、コツを身につける事がメインだから、学ぶ力は育
たない。クイズ王が必ずしも賢いわけじゃないのと一緒。今の親のほとんどは自分が受験に
翻弄されてきた中で、それを知ってるはずなんだけど。
 馬鹿馬鹿しいと気づきつつ受験に振り回されてた頃、自分達の世代が親になったら、受験は
変わると思ってたんだけどなぁ。ますます過熱。


2004/12/08

 

■無題

 面白くもない奴に限って「近ごろのテレビのお笑いは下らない」みたいな事を言うよな。
気の利いたギャグのひとつも言った事ないような奴に限って。なんで自分はそういう事を言っ
て良いと判断するんだろう。不思議だ。


2004/12/09

 

■骨、そして

 ドイツのナチス末期とか、ルーマニアのチャウセスク政権末期とか、独裁政権が崩壊し始め
る時に、まずコントロールが利かなくなるのが特殊機関。糞にまみれる事で特権を謳歌してき
た自分らが、まっ先に地獄へ送られるとわかってるのだ。そのため、独裁者が軟着陸を望んで
も、最大限の抵抗を始める。また、それが出来るだけの力なり、ネタなりを持っている。
 今、北はまさにそういう状態にあるんじゃないかな。パーマメガネをいくらへこましたとこ
ろで、パーマメガネ自身にもどうしようもない事になってるんじゃないか。
 感情的に、経済制裁と叫ぶのは簡単だけど、それでダメだったらどうするのかを見据えて欲
しい。それでもダメな可能性はかなりあると思う。
 また、もしも北が暴発したらという覚悟が本当にあって言ってるのかという事。そもそも
相手は普通の国じゃない上に、糞まみれの特殊機関がコントロール不能になってるんだから、
何が起きても不思議じゃない。
 まるで小泉の味方をしてるみたいだけど、あれはただ「もう少し様子を見ましょう」と言っ
てるだけだから。彼の個人的な事情で。
 そう言えば数週間前、石原慎太郎がテレビで「テポドン?打てるもんなら打ってみろ」みた
いな発言をしてたね。こんな頭の悪いおっさんを知事に置いて、都民として恥ずかしいです。
 まあ要するに、石原発言みたいなことで良いの?と言ってみたわけだが。

2004/12/10

 

■ジャガリハ

 ジャガー・ライブのリハ。今回は自分が出る部分以外は、まったくノータッチ。だが、その
部分だけでも相当濃い。度胆を抜かれると思う。
 先日、北について書いた事に下手な例えを足すと、みんなタチの悪いヤクザを相手にしてる
つもりでいるけど、実はピストル持ったシャブ中なんじゃないの、という事。
 経済制裁をしてもダメだったらどうするかについては、舛添要一が「ダメだったら、アメリ
カに頼んでやっつけてもらう」と。凄いな、我が国は。


2004/12/12

 

■ドンキ

 ドンキの社長の記者会見。絵に書いたような嘘臭さだったな。号泣のふりと言ってる内要の
ギャップたるや。いっさい非を認める気はないようだ。放火犯が最も罪深いのは当然だが、
経営主体にも加害の一端はあろう。圧縮陳列だかなんだか知らないけど。
 前々から、特に都内での、消防法に限らぬ「お目こぼし」ぶりが引っかかてたのだが、どう
やらあの社長、都知事のお友達らしい。なるほどね。


2004/12/15

 

■忘年会

 忘年会ラッシュ。今日を皮切りに飛び飛びで3本。今年は忘れなきゃいけないほどの苦労は
してないんだけどね。忙しくはあったけど、面白かったから。
 名目を作って会いたい、話したいという事。今日も色んな話しが出来て楽しかった。
 明日のジャガーライブも、忘年会気分半分で臨みますわ。


2004/12/16

 

■昨日はジャガー

 澄ちゃんの歌い方が、ちゃんとリード・ボーカルのそれになっていた。同じくステージ上で
歌うのでも、コーラスとしてとリードボーカルとしてとでは違う。それはテクニック的なこと
ではない。気の持ちようだと思う。言わば「調子にのる」のり方が違うのだろう。
 演奏者が「今、世界の中心はこのステージだ」と思って調子にのるのに対し、歌い手は
「今、世界の中心は俺だ」と思って調子にのる。
 それが出来つつあるのが面白かった。普通の人より、早い対応だ。さすがは天下のお調子者。
『大都会』を二人で完璧に熱唱。十数年前から誰かとやりたいと思ってた事。念願かなったね。
 演奏も完璧にコピーしてもらった。あらためて凄い曲だな、と。
 それぞれ別にポプコンに出て、落選し続けてきたメンバーが集まり、これを人生最後のチャ
ンスと決めて取り組んだのが『大都会』だ。おそらく一年間この一曲以外練習しなかったので
はないか。
 なので、一小節単位で、緻密というより、過剰なアレンジがほどこされてる。テクニックと
して難しい事をしてる訳ではないが、とにかく持ってるものを全部注ぎ込んだのだろう。その
想いは、あの頃のポプコンの空気を多少知ってる自分にはよくわかる。インディーズなどなく、
プロになるにはコンテストに出るしかなかった時代だ。クリスタル・キングになれなかった、
そのような人たちを幾人か見た記憶がある。
 その想いは今だ情念となって、音符の隙間を漂う。半端な気持ちでやると、たたられそうだ。
自然、みんな本気であったよ。


2004/12/18

 

■注意事項

 注意事項としてアップしておいたが、メルマガについて。理由もなく届かなくなる事がある
らしい。他でメルマガをやってる友人に聞いたところ、そういうものだと。アドレスを変えた
訳でもなく、ちゃんと送られているのだが、ネット上のどこかで消えてしまうそうだ。登録を
やり直すとまた届くようになるらしい。
 少なくとも『週刊三十一歌詞』は、告知なく休む事はないので、2、3週続けて届かない時は
そうして下さい。
 それはともかく、2004年を歌い納めたのが『大都会』とは、あらためて良く考えたら凄い
な、俺。


2004/12/19

 

■遺骨をめぐって

 北が「お前らの鑑定は信用ならんから、遺骨を返せ」と言ってきた。おそらく「こっちで鑑定したら本物だったよ」と、『本物の骨』を送り返して来るつもりじゃなかろうか。
 今現在、めぐみさんが生きている可能性はかなり高いと思われる。その『本物の骨』をどうやって手に入れるか、言うまでもない。それが手の骨であれば、そういう事だし、頭蓋骨であればもっと恐ろしい事だ。
 特殊機関が暴走すれば、それくらい平気でやる。


2004/12/20

 

■青森帰り

 おととい、私事で青森へ。昨日帰る予定が雪で飛行機が飛ばず。いっそ一日延長して、今日
帰京。
 降り始めは、軽く興奮して「雪だ雪だ」とはしゃいでたが、あっと言う間に雪景色、という
より雪地獄(住んでる方、失礼)に変わるのを見て、声を失う。こりゃ、大変だ。
 それでも短いスカートで通す女子高生。ある種の覚悟の末なのか、はたまた単なる馬鹿なの
か。


2004/12/23

 

■メリー・クリスマス

 そうか、クリスマスか。
 特に無し。
 福引きで、500円の商品券が当たったけど、サンタとも、もちろんキリストとも関係なし。
 千葉のバカ5人組が、ひったくりの面割れを恐れて女子高生を殺してしまった事件。今やこの
程度のバカはざらにいるのが現実。誰か、不良の中にも美学的ヒエラルキーがある事を、若者
たちに教えてやってくれ。こいつらが死刑を宣告されたとしても、かばう気になれない。俺は
本来、死刑反対論者だったんだけど。


2004/12/24

 

■プロ野球オフ

 パ・リーグは、やたらと長い名前の球団ばっかりになったな。そのひとつひとつが、いわく
ありで、人気回復へのムードが漂って来ない。
 つーか、長い名前というと『クラウンライター・ライオンズ』を思い出して、ダメだこりゃ
感いっぱいになるわけですよ。
 長嶋一茂が巨人フロント入り。(ピントのずれた)人気回復策。あるいは、ナベツネが一線
を引いた今も、長嶋家と昵懇であり続けんがためか。
 始めて会合した後の球団社長の弁。「テレビで受けるイメージと違って、色々考えておられ
るようですね。」 
 要するに「思ったほどは、バカじゃないみたい。」と言いたいんだね。
 何らかの才能を当てにしてフロントに入れたわけじゃないという事は、一茂以外全員が気づ
いている。
 なんか、将軍が宮家から嫁取った話しみたい。

2004/12/25

 

■ハード

 PSPが猛烈に欲しいのだが、やりたいと思うソフトがひとつもない。ということは、ハード
そのものに惚れたのだな、俺は。そういう感覚は久々。
 あれで映画が見れるようになったら買おうかな。
 ハードといえば、次世代DVDの話題がチラホラと聞こえて来るけど、本当に必要なのか。
ようやくDVDが定着しつつあるのに。
 実は、そのDVDでさえ、技術的には未完成なんだって。ハードとソフトの「相性」によって
不具合が起きるのは、そのためらしい。「相性」ってね、フィーリング・カップルか。
 何やってんだ、お前らと言ってやりたいね。聞いちゃいないと知りつつも。


2004/12/26

 

■押し迫ってきました

 この俺ってやつは、クリスマスにはピクリとも反応しないのに、大晦日はびんびん感じる。
だんだん近づいて来たぜと思うだけで、居ても立っても居られない気に。
 居ても立っても居られなくて、何をするかというと、特にしなくちゃいけない事も無いんだ
けど。慌てんがために慌てているね。


2004/12/27

 

■風邪

 死んでも風邪だけはひきたくないと、2年ほど前からかかさず鼻うがいをし、ちょっとでも
やばいと思えばカッコントウを飲み、万全を期してるのに、ひく時ゃひく。どうも鼻づまり
気味。こじらせないようにしなきゃ。
 新アルバム&箱も、着々と進行中。前作が『良い』だとしたら、次作は『凄い』。
 箱の中身も大体決まったところで、ふと思いつきで、これに折り鶴が入ったら美しい、と。
イメージではすいすい折れるつもりだったんだけど、なかなか終わらない。結局それが一番
大変かも。
 千羽鶴って、確かに『想い』であるなぁと実感。


2004/12/28

 

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