地球日記

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週刊 三十一歌詞火星レコードHOME 

【2005年7月】

■なかよし

 本日の華便り。膨大な量になってしまった。小出しにお知らせすれば良さそうなものだけど、恭一側の要望に合わせてこのような事に。と、さりげなく恭一のせいにしてみる。
 会場によって内容が違うので注意。対バンだったり、ゲスト出演だったり、合作だったり。それぞれに面白くなるよ。
 ザ・ホワイト・ストライプスの新譜が良い。これほどまでシンプルに作れる勇気に感心する。しかもそのシンプルさから懐古ではなく先取性を感じさせる。これが流行歌なんだから彼の国の音楽界はあなどれない。


2005/07/01

 

■恐いもの

 何が恐いってアスベストだな。前々から練習場の天井に吹き付けてあるのがそれではないかと気になっていた。ネットでみつけた写真と見比べてもかなり似てる。必死で似てないところを探そうとするのだが、残念ながら似てる。突然現れた若者に「あなたの息子です」と告げられた時の心境だ。経験無いけど。
 かなり古いビルなのでもう落ち切ってしまったんじゃないかと気休めを思いついてみたりもした。しかしよく考えたら、むしろ古いからこそいっそう落ちて来るんだな。これからが本番か。
 今日もリハ途中にその話題に。「どうしよう」とか言ってるうちにすっかりテンションが下がってしまい、結局2時間以上を「どうしよう」に費やしてしまった。いかん、このままじゃライブどころじゃない。専門業者に診てもらおう。


2005/07/02

 

■えげつない

  パチンコはれっきとした違法賭博である。だからこそ、かつて景品両替所は人目を忍んで存在した。初めてのホールでは場所もわからない。ホールは関知しないという建前なので、店員に聞いても教えてくれなかった。それが近年は表通りに堂々と存在する。東京ではTUCという。警視庁の天下り会社である。他にプリペドカードの会社なども同じく。  警察がパチンコの利権を握ってから、その賭博性は格段にあがった。いまやその気になれば1日数十万単位のやりとりである。取り締まり対象に天下れば当然そうなる。えげつない。  そしてパチンコホールの隣にサラ金の無人契約機が並ぶ。しかも何社も。郊外に行くとちょっとしたテーマパークみたいに見える所もある。普通、同業種の店鋪は食い合い共倒れを恐れ隣り合わない。サラ金はそれを恐れる必要がないという事である。借りる奴はとことん借りるしとことん貸す。ギャンブルによる借金の中ではパチンコがダントツであり、借金苦からの犯罪、自殺も激増。えげつない。  そしてさらに。サラ金の危険性がほとんど指摘されないのは、あらゆるメディアが莫大なCM料を受け取っているからである。武富士と朝日新聞社のように裏金も受け取っている。テレビでは抗議を受けゴールデンタイムからサラ金のCMを締め出したが、返って露骨に午後9時以降に集中させてしまった。CMそのものを自粛する気はない。えげつない。  この国はもうえげつなさを取り繕う気もないようだ。あからさまにえげつない。


2005/07/04

 

■政局

 郵政法案可決。今日の政治家たちはいっぱいアドレナリンを出したろう。一票入るごとの盛り上がりっぷりときたら、実に楽しそうだった。
 ここに至るまでが小泉の意地VS郵政族の票田死守の戦いだった事は間違いないが、投票時と以降はいわゆる政局としての興奮だったんじゃないか。郵政すらどうでも良くなっちゃうくらい、むしろ5票差で勝った事負けた事に意味がついてしまった。
 問題は国会の外では政治記者以外ほとんどがしらけてるって事。国民の意思とは無関係に盛り上がって政局となってしまったあげく。仮にこれで解散総選挙となっったとしてもすでにおきざりだ。さらに投票率は下がるだろう。
 個人的には民営化すべきだと思う。国の借金がこれだけあっても平気でいられるのは、口に出さないものの「いざとなったら郵貯がある」なんだろうから。しかしそれを政局でやってもろくな結果にはなるまい。
 やはり小泉は総理になるより党を割るべきだったんじゃないか。そこでの自己矛盾が、この「もうどうでもいいよ」と言いたくなるような政局を生んだんだと思う。


2005/07/05

 

■ロンドン

 もう『ロンドンズ・バーニング』なんてフレーズは使えなくなるな。こうして少しずつ現実が歌を追いこして行く。不幸な事だ。
 仮に『ロンドンズ・バーニング』という歌を作ったとしても本当に燃やしてしまいたいわけでも燃やせと言ってるわけでもない。そこにある一種のロマンチシズムを歌にするだけだ。本当にやっちまってどうするよ。って、そんな歌は聞いた事もないか。
 政治信条であれ宗教であれ何かを盲信する事の愚かしさ、恐さ。この世に疑わないで良いものがあるなんて嘘っぱちだ。盲信すれば楽になれるかも知れないが、都合の良い天国なんかない。これはテロに限らず。
 どんな大儀を起てようがテロが卑劣である事は言うまでもない。しかし現テロリストとまっこうから戦うのも不毛な事だ。結局、テロリスト予備軍の数を減らす努力しか解決はないんじゃないか。


2005/07/07

 

■ロック馬鹿〜名阪

 このイベントは当たりだな。8日に前乗りで大阪に旅立ってから帰って来るまでずっと楽しかった。各バンドが短いステージを披露しあっただけじゃなく、全体で意味があるものに参加してる意識。やはりどうしたって特別を感じる仲間だね。
「懐かしの」で括ろうと思えば出来るんだし、勝手にすれば良い。こっちはハナから意識しちゃいない。かと言って「俺達は現役だぜ」と力むわけでもない。あくまでも自然体でここにいる。ロック馬鹿だから。
 東京公演もきっと楽しいよ。


2005/07/11

 

■サボリ基本

 楽しかったのは良いけれど、かなり疲れたので不調。こういう時はサボリ基本で。
 しかしリハはやらなきゃ。今回は各曲の曲順上での意味、目的がはっきりしているので変えづらい。変えづらいなら変えなきゃ良いやと判断して変えない。なのでリハもあっさりめ。
 
 橋本真也選手が亡くなった。残念。おそらく最後の豪傑タイプのレスラーとなるだろう。思わず笑ってしまうトンパチな逸話がたくさんある。同類のレスラーなどいないし、今のプロレス界、いやもっと大きく今の日本という国からは、もはや輩出する事もなかろう。プロレスの本質的な面白みを人生そのもので体現していた人だった。またひとつ現プロレスへの興味が薄れる。
 ベイスターズ三浦の橋本に捧ぐ涙の完封勝利。ニュースで見ただけだけど、こっちも涙がこぼれた。さらば橋本、ありがとう橋本。

2005/07/13

 

■ロック馬鹿〜東京

 心からやって良かったと思えるイベント。最近は個々のライブはともかくとしてイベント全体から伝わるものがないって事が多いけど、これには何かがあった。言葉にすれば「楽しかった」になるんだろうけど、それを越えた高揚感とかエネルギーとか、机上の論評では決してすくい上げられない何か。
 ムーブメントとは祭りだから一緒になってみこしをかつがない限りわかり得ないものがあると思う。バンドブームの根幹は徹底した現場主義にあった。
 客の出来上がってる感は昨日が一番強かったかな。歓声の上がり方と質がバンドスタンドみたいだった。客も思わず若返るのか。楽屋を訪れる人達の顔も一様に上気してたし。
 昨年秋、あっちゃんに「きっとこういうイベントを待ってる人がいるよ」と語っていた時には、そうは言いつつ半信半疑だった。でもやっぱりいたね。都合さえつけばって人はもっといたんじゃないかな。次回はぜひ現場に。
 自分も含めた四人のボーカリストのMCを中心とした芸風が四様であるのが面白かった。出発点は結構近かったはずなんだけど。歩んで来た道のりって事か。
 もともと特別な想いを感じる共演者達だが、またひとつその想いが深まった。年一回が大変だとしても、数年に一回で良いからやれると良いな。刺激にも励みにもなるから。


2005/07/16

 

■デジタル

 HDDレコーダーが突然止まった。「トラブルがあったのでフォーマートをやり直す。保存されてる全ての番組は消去される」と有無を言わさぬ口調。50時間分が一瞬で消えた。デジタル家電は便利ではあるけど、トラブル時の破壊力が強大。人類の行くこの道は本当に正しいのか?


2005/07/18

 

■健康

 健康診断に行って来た。ロック・ミュージシャンだからワイルド・サイドを歩いてるんだけどね。そこは気にするんだよ。もろみ酢飲んでるしね。
 心電図とか血圧とかその場でわかるものについては異常なし。他は後日。
 
 ところで。ロックバカのMCで使った「of the 馬鹿、by the 馬鹿、for the 馬鹿」っていうの。改めて考えるにルーツは小学生時代だった。小学生の頃面白がって言ってたセリフを40過ぎても言ってるとは夢にも思わなかったな。しかも今だに面白がってるとは。
 人って案外しょうもない事を背負って生きていくんだなぁ。


2005/07/19

 

■もろみ酢

 しかしながら。結局のところ。もろみ酢がどう体に良いやら、よくわからないまま飲んでるんだけどね。血がきれいになる的な事ではないかと見当はつけてるが。
 サーカスに売られた子が体を柔らかくするために酢を飲まされるという伝説があったけど、関係ないよね。


2005/07/20

 

■自営業

 例えば高円寺。旧来の商店と若者のショップが混在する。そこを歩く度に、街が生きているとはこういう事かと思う。
 夢のある社会と良く言うが、現実的に身体サイズで解釈すれば「自営業をやる隙間のある社会」ではないかな。雇われる人生を否定するわけじゃないよ。自営をやりたい人はやれて、なおかつ一度や二度失敗してもやり直しを許す余裕が世の中にあれば活気が出るんじゃないかと思うだけ。
 しかし現実はきびしいね。飲食も販売も流通もみな大手に集中する。特に地方の場合は郊外型といわれる消費形態が拡大定着しつつある。あれね、消費者としての個にとって便利なのは百も承知なんだけど、労働者としての個にとって考えるとつまんないんじゃないかなぁ。
 その郊外型のせいで消費のドーナツ化現象が起きて駅前がガラガラらしい。まったくの素人考えだけど、そこをうまくやれないもんかな。高円寺は偶然ああなったんじゃなくて、目指して若者に明け渡していったらしいよ。


2005/07/21

 


夏だから休みます。たぶん7月いっぱいまで。


2005/07/22

 

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