地球日記

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週刊 三十一歌詞火星レコードHOME 

【2005年10月】

■華恭名阪

 いやいや、実に素晴らしかった。お客さんの期待以上のものを見せられたんではなかろうか。いつものウタノコリに恭一がお邪魔してるといった程度のイメージでいた人も多かったろうと思う。そんなもんで済ませるわけないと強く言っておけば良かったね。このライブでしか表現出来ない事をやってみせたと自負しておるよ。
 きつい行程だったので今もまだ疲れがとれてないけど、楽屋もライブも打ち上げもずっと楽しかった。またぜひやりたいね。
 さて、休む間もなく次のライブへの準備。青森公演はまたさらに特別なものになる。

2005/10/03

 

■高校生ドラフト

 まだ疲れがとれないうちにリハ。エレキはにぎやかだね。間違えても勢いがあればOKなので気持ち的には楽。
 今年から始まった高校生限定ドラフト。いきなりの体たらく。スポーツ新聞は「高校生の運命を翻弄」などと、まるでちょっとしたドラマがあったような言い回しだが、プロ野球機構が信じられないくらいヘボなだけだろ。こんな事すらまともに出来ないんじゃ全員クビ。高校の文化祭実行委員会でも普通に運営出来るレベルだと思うがね。
 監督歴の長い王さんすら間違えてしまうといのは、それだけ従来の「ハズレ=白紙」のイメージが強いって事だ。それなのに「今回からすべてのクジに判を押します」との事前説明が不足。もしかしたら直前であわててクジを作ったんじゃないか。
 しかし、辻内君だっけ。ハズレ(オリックス)かと思ったら当たり(巨人)で、おめでとうムードだけどね。彼のような典型的な未完の大器が、投手を育てるのが下手くそな巨人に入るって、それはハズレじゃないかな。

2005/10/04

 

■いってきます

 今回、青森以外は他人のふんどしで相撲をとるようなツアーである。どのような形であれ、なかなか行けない街で歌えるのはラッキーな事だ。恭一に感謝する。お近くの方はぜひ観に来て欲しい。次回はいつになるかわからないので。
 ついて行くだけのようなツアーであっても、やはり荷物は多いのだな。途中2回もフェリーに乗る。20年ぶりだ。長旅になる。

2005/10/05

 

■スタンプラリー終了

「ツアーが終わってほっと一息」がいつもなのだが、今回のように「寂しい」が上回るのは珍しい。始めてかも知れない。
 特別なライブ・ショーであった青森から始まって、札幌、仙台、新潟と一日ごとにテンションが高まっていく。新潟では言葉のあやでなく燃え尽きた。
 六人がひとつのチームとして固まっていく過程が楽しかったのもある。恭一、洋一との長い付き合いの果てにこれがあるという感慨と、有江、矢野、まんじゅうとの新鮮な出逢いがないまぜになったえも言われぬ居心地の良さであった。それがステージに出てたように思う。
 しかし、あのままもう一週間続いていたらテンションが上がり過ぎて誰かポックリいってたかもな。

2005/10/14

 

■まだまだ

 少しずつ復調だがまだまだ。疲労回復というよりも、まさに調子の問題だね。先のライブや先々のライブの事を考え始めるが、なかなかだ。ひらめきが降りて来るほどまでは戻っていない。良いライブをひとつやると、まずそこから抜けるのに時間がかかる。
 ツアーに出ると世間の動向に疎くなる。その辺りも含めまだまだ。

2005/10/15

 

■会合

 橋本さん、パンチ君と下北沢で。これといって目的のあった会合でもないのだが、話してるうちにひらめきが少し。脳が活性化してきたようだ。自分のライブについても何か思いつけそう。
 久々にパンチ君の車に乗ると、座席に位牌だのなんだのが普通に転がっている。職業って凄いね。ちゃんと坊主をやってるんだなぁと実感。しかしそれは良いけど抹香臭い。かなり強烈なのに、本人は匂いがするとわからないらしい。猫飼ってて家の中がウンコ臭いのがわからなくなるのと一緒か。一緒にしちゃいかんか。

2005/10/16

 

■参拝

 平服で、玉串料ではなく賽銭を、しかもポケットから出すなど、人をなめきった演出での参拝。私的参拝である事を強調する意図だろうが、私的だったらOKなのか? お前の私的になぜ国益が巻き込まれる。
 しかし、いくら外交的に損だからやめろと言い立てても逆効果だろう。「損得ではない、信念だ」などというきれいごとで返される。あれは意地なのだが、意地を張る相手が中国韓国ではなく国内だという、この首相のスケールの小ささを責めたい。東シナで天然ガスを盗まれている件、潜水艦が日本海を通過した事がばれても悪びれない件、理由も無く日本の外交官に待ちぼうけを喰わせた件。中国に対してだけでも、もっと意地を張らなければならない件があるのに、そっちは見て見ぬふりというせこさを責めたい。
 それでもいまや得意の絶頂なのだろう。小泉が浮かれるほどにこの国は破滅に向かっていく。ところで最新の選挙結果の分析によれば小泉自民党に上積みされた500万票のうち400万票がフリーター、80万票がニートだったそうな。先走ったね。

2005/10/17

 

■とりあえず笑っとくか

 税金無駄遣いNo.1でおなじみの大阪市。バスレーン監視員という職種があるそうな。午前7〜9時と午後5〜7時に、渋滞の激しい約20カ所で、違法駐車しようとする車に「ここはバス専用レーンです」と声をかけて移動を促すのが仕事。これの年収がなんと1000万円超だって。あきれるのを通り越して笑ってしまったよ。だって馬鹿じゃん。疑問を持たずに払う方も、平気な顔で貰う方も。
「旅の宿」って入浴剤があるのね。草津とか十和田とか1パックごとに名前がついてるんだけど、その中に堂々と信州白骨がありました。そんな、カネボウったら古傷をえぐるような事を。で、使ってみたら白かったです。

2005/10/18

 

■ロッテといえば

 ロッテといえばVSアストロ球団である。そうか、あれはもう31年も前になるのか。
 当時、パ・リーグは今以上に陽当たりが悪かった。プロ野球ニュースもなかった頃である。試合どころか動く姿さえまともに見た事もない。マンガを通して知るイメージがすべてだった。VSアストロ球団においての金やんロッテは悪役につき卑怯卑劣。われらがアストロ超人達を死ぬ寸前まで痛ぶるのだ。いや、実際一人死んだんだっけ。とにかく毎週、少年ジャンプの発売日にははらわたを煮えくりかえらせておった。
 以来、たとえマリーンズに名前を変えようとも、川崎球場から去ろうともロッテのイメージは卑怯。
 だったのだが、31年ぶりに陽の当たる彼らを見るとびっくりするほど善いやつらじゃん。いつの間に性根を入れ替えたのか。しかも応援団も過剰にさわやか。試合後は空き缶拾いのボランティアまでやるという。
 よし、決めた。日本シリーズはロッテを応援する。生まれ変わった姿を見届ける。ロッテよ、あの日のアストロ超人達の分までがんばれ。
「アストロ球団」を読んだ事がないとよくわからないかも知れない。チャンスがあったら逃さず読め。マンガとは馬鹿馬鹿しいものであるという事を正しく表現した野球マンガの傑作である。野球にヒーロー戦隊ものと南総里見八犬伝を混ぜて死にもの狂いにした感じ。今、テレ朝でドラマ化されて放映中でもあるね。もちろん全話録画してる。

2005/10/19

 

■日本の金持ち

「僕もプロ野球チームが欲しい!」と手を挙げるのは、やはりITで一発当てたやつだった。
 そこまでいかない成り上がりの小金持ち。これがテレビなどに出てる時の肩書きを見ると、コンサルト会社社長ってのが多い。 
 なんだ?コンサルトって? 
 経営指南とか投資のやり方なんかを教えるんだろうけど、そもそも各会社には経営陣がいて、そういう才に長けてるから経営陣として高給をもらってるんじゃないのか?小金持ちがぼんぼん生まれるほどの需要なんかあるのか?
 という前々からの疑問を解説してもらった。日本の会社の経営陣は失敗した時に責任を負いたくない人が多いので、そういう面をわざわざ外部の会社に依頼するんだそうだ。なるほど。
 しかしみみっちいな、この国は。手前のケツも拭けねえくせに肩で風切ってんじゃねえよ。

2005/10/20

 

■また行く

 というわけで、来週また大阪に行く。何をやるのかよく把握してないんだけど、のほほん学校だからとにかく喋るんだろうと思う。
 なかよしスタンプラリーが終わって一段落のつもりが、なんだか忙しい。明日からウタノコリのリハも始まるし、もう来年の仕込みもしなければならない。

2005/10/21

 

■一週間後はウタノコリ

 半日たっぷりリハをした。基本形のウタノコリは3月以来だけど、もっと久しぶりの気がする。思えばその間色んなライブをしたからな。
 今回も「最高」の気配。ただシンプルに歌うだけなんだけど。持ち歌がたくさんあるというのは幸せな事だ。10年もしくはそれ以上ぶりに歌う曲もあって、そんな曲を「今」歌う気持ち良さ。長くやってきて良かった。
 昨日からShowtimeで番組を配信中。あれはあんな感じで「くだらない」を表現していきたい。青森でのライブの方は配信ではなく、別で何か進行中らしい。はっきりしたら知らせます。

2005/10/22

 

■日本シリーズ

 この俺様が応援するまでもなくロッテは強いようだね。しかし、どうなのか、あの球場は。あそこまでくせが強いと慣れてる方が圧倒的に有利なのも道理。特にホームからピッチャーマウンドに向かって常時吹く風で、速球のスピードは落ち変化球はよりよく曲がるという。渡辺俊のようなアンダースローだと、打者の手元で浮き上がってから沈むって。水原勇気のドリームボールじゃん、それ。打てないよ。
 球場のくせは監督や選手のせいじゃないとはいえ、ちょっとずるい気がするなあ。やっぱりVSアストロ球団の頃と性根は一緒・・・なのか?
 とりあえず、甲子園でも強いのかどうか、見守ってみよう。

2005/10/23

 

■補選と民主党

 補選で自民圧勝。この投票率では学会票に支えられた自民が勝つのは当たり前。だいたい補選は投票率が低いもんだが、この30数%という数字は先の総選挙の反動かもしれない。民主党に流れるのではなく投票しないという方に出たんだろう。それは民主党の迷走による。様子が見えるまであえて黙ってたが、もう良いか。党首に前原を選んだのは失敗だ。若けりゃ良いってもんじゃない。いかにも松下政経塾って感じがどうにもね。思想的には小泉と変わらんだろう。次回選挙は揺り戻しが期待出来るぶん民主党有利だったのに、ふいにしたな。大敗に腰引け過ぎ。今回の候補者も女性で公募でって、肝はそこじゃないのになあ。
 ずいぶん前に友人と喋ってた時にぽろっと出た言い回し。「政治家って、しょせん政治家になりたいって思うような性格のやつだから云々」 非論理的だが、すごくわかる言い回しだ。これね、政治家のところに他のどんな職業を入れても当然成立するんだけど、なぜか政治家が一番しっくり来るんだよね。
 近頃の若い議員を見ると、その言い回しが頭に浮かぶ。

2005/10/24

 

■ロッテ旋風

 球場が変わってもロッテは強し。思わず阪神ファンの友人達の顔が浮かぶ。そこで、はたと気づいた。俺は今まで生きてきた中でロッテファンに出逢った事がない。いるのか?あえてロッテファンってやつ。いや、まさにテレビに写ってるんだけど、あれじゃなくて川崎時代からのっていう筋金入り。それと、数年前に横浜が優勝した時には芸能界を中心に、にわか横浜ファンが急増したけど、今回はどうなんだ。出るのか?にわかロッテファン。明日からわざと3連敗して、いっぱいテレビに写った方が良いんじゃないか。
 しかしロッテ旋風が吹き荒れるほどに、ますますソフトバンクのシーズン1位の意味って何?と思うね。

2005/10/25

 

■8mmビデオ

 デジタルだから半永久的に画質が落ちないという説を信じて、94年〜99年あたり、エレカマニアからプラン-9までのライブはほとんど8mmビデオで保存している。しかしながら大きな誤算。データは半永久的でも、記録するテープは劣化する。小型でテープが薄いぶん劣化のスピードはVHS以上である。もう観れなくなったものがかなりある。騙された思いだ。8mmビデオを使用していた人はみな同じ思いではないかな。
 救えるものは救おうとDVDにダビングするつもりなのだが、もともと過ぎたものに対する執着が薄いのか、遅々として進まない。そうする間にどんどんライブ映像が失われていく。業者に頼もうかとも考えてる。
 それでも、ふとしたきっかけでダビングを始める事もある。実は昨日から95年のエレカマニアの新宿ロフト7daysをダビングしている。結局これが言いたかったのだが、いやー、面白いね、10年前の俺。
 未だに繰り返し使っている「面白い」のパターンもいくつかあるのだが、自分でも忘れてしまった「面白い」のパターンもある。他にもずいぶん忘れてしまったパターンがあるんだろう。もったいない。ノートにまとめておこうかな。でも、それってネタ帳だもんな。ロックぽくないよな。

2005/10/26

 

■昨日今日明日

 昨日は大阪まで行って「のほほん学校」でがんばって、今日は帰って来るなり7時間リハで、明日はウタノコリ本番。あれこれ書いてる余裕なし。

2005/10/29

 

■月見ル君想フ

 月見ル君想フというハコはステージからすると客席が近く感じる。二階席や一階後ろまで、すべてが近い。この景色は記憶の奥底にあると思いながらやってたんだけど、家に帰ってから気づいた。小学校の時にクラス単位でやるお楽しみ会みたいな景観だった。客席からどう見えたか知らないけど。
 無意識にそれがあったか、お楽しみ会のようなライブだったと言えば言える。やっぱりアコースティック・ライブはハコの空気に大きく影響を受けるね。そこが面白いところ。
 さて、次は博多。この秋の集大成を目標に。

2005/10/30

 

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