地球日記

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【2005年12月】

■下北沢へ

 昼間は雑用を処理。夕方より下北沢シェルターへ。ブードゥー・ハワイアンズVSバービー・ドール・アタック。ツアー帰りで疲れていても、出かけてみようかと思う組み合わせ。どちらも、らしくて面白かった。キャリアは積んで損はない。

2005/12/01

 

■なんでだ?

 変態ペルー人は母国においても同様の前科があったらしい。入官ゆるいな。なんだろう? 政治的難民のクルド人を追い出したり、日本に生活基盤を築いている少女を無理矢理帰らせようとしたり、いらん事はするくせにね。
 それがようやくつかまったと思ったら、次なる犠牲者。なんだ?この国は。近い将来、アメリカなみに通学はスクールバスのみって事になりそうだ。アメリカの悪いところばっかり似てゆく。

2005/12/02

 

■泥棒ども

 アメリカに似ると言えば階級の二極分化だが、違うのは日本の政治家、官僚、富裕階級のほとんどが泥棒であるということ。ちなみに「泥棒国家」というのはれっきとした政治学用語だ。歴史上「泥棒国家」となった国は必ず滅びる。
 バブルに浮かれそれが崩壊した結果、200兆円以上の不良債券が残った。それだけの額をふところに入れて返さない奴がいるわけだ。そしてそれは税金と低金利で補填される。それでいけしゃあしゃあとしていられるのは、やつらが骨の随から泥棒だからだ。
 しかも借り手の側から数人が塀の中に落ちたのみで、貸し手にいたっては責任をとらされたものもいない。いまだに豪邸に住み、高級車を乗り回す。法律的には時効なんだそうで、不良債権の処理をわざと先延ばしにしてきたのは、ひとつにはそういう意味があったという事だ。
 この国のモラルが崩壊し「泥棒国家」となっていったのは、そこから端を発したのではないか。今の欠陥マンション騒ぎもその延長にある。住人たちの事を思えば税金投入もやむなしだが、例えばヒューザー小嶋の豪邸や自家用飛行機はどうなるのか。追い詰めすぎて倒産されたら元も子もないというのも理屈だ。しかし、住民説明会で社員に対して飛んだ「まずその高そうな腕時計を売ってこい」という声もまた当然である。
 住民以上に災難なのは周辺に住む人たちである。この人達にはなんの落ち度もない。これって業務上過失致死が推定されるのではないか?

2005/12/03

 

■恭一ライブ

 昨日は杉本恭一at原宿アストロ・ホール。まずは10年ぶりに竹下通りを歩く自分に微笑。
 ライブは実に良かった。ツアー明けで咽の調子はあまり良くなかったようだけど、高い音が突き刺すほどに出てたのでまるで問題なし。今日で咽を潰し切っても良いという開放感は自分も毎度経験するが、観ていても爽快だった。なにより、ヨーイチ、有江、矢野の動きや表情の出入りが抜群で、計らずもバランスがとれている。それがバンドってことなんだろう。さすがに 1年やるとバンドになるね。
 打ち上げもとことんつき合った。二次会ではカラオケボックスへ。あんまり来る機会がないという恭一の為に、俺のカラオケボックス・フルコースで楽しませてやった。最終的には俺の打ち上げのようだった。いやー、たっぷり遊んだ。
 なので今日は自分のライブの翌日かのように疲れてた。しかし、電話でいくつか物事を進行。今年はもう終了のつもりだったけど、年末に一本イベント出演があるかも。

2005/12/05

 

■パーティーグッズ

 所用で東急ハンズに寄ったおり、パーティー・グッズ売り場を通ると、忘年会あるいはクリスマス用の仮装グッズが大々的に。今年はレイザーラモンHGと長州小力があたりを席巻。去年はマツケンサンバだった。テツ&トモはおととしか? パーティーグッズ業界の機を見るに敏の有り様に感服。いつ頃をリミットに判断してGOサインをだすのだろう? レイザーラモンはともかく、小力はけっこう一か八かじゃなかったか。
 しかし、これを身にまとってテンションを上げている自称「面白担当」がたくさんいるかと思うと、少しがっかり。

2005/12/06

 

■作業開始

 今日から作業開始。3-10 chain 鶴亀2days LiveのCD化へ向けて。アコースティック編とエレキ編の2枚組にする予定。色んな理由でライブでやった全曲を収録するわけではないが、もちろん同曲順にする。それによってね、非常にユニークな作品になりそう。ミックスにもはっきり差をつけるので、同じ曲でもこんなに表情がかわるのかという驚きを堪能出来るはず。こういう作品は過去にも例が無いんじゃないかな。人生初ライブ・アルバムにふさわしい。
 ウタノコリのお客さんで、3-10 chainの曲を知らない方もおられるようなので、タイミング的にも、ちょうど良いかも。マスト・アイテム、買って悔いなしだよ。って、作ってから言えよ、俺。

2005/12/07

 

■命日

 ジョン・レノンの命日。と言う事は真珠湾攻撃の日でもあるのか。普通はどっちを先に思い出すのだろう? どっちも思い出さないのが普通か。
 お知らせしたように12/29にスマイリーズ主催のイベントに出る。DJメインのイベントなんてなじみがないかも知れないが、大丈夫。誰より俺自身がなじみがないから。

2005/12/08

 

■進行中

 作業進行中。とはいえ、俺は座って待ってる時間の方が長いんだけど。まだ序盤だが、しっかりとした手応えを感じている。うん、こりゃ良いぞ。

2005/12/10

 

■いつか言う

 作業中。まだまだ全体の25%くらいか。精一杯なので、ここも飛び飛びになるね。しかも、明日は別件の作業。何のそれか、言っていいものかどうかわからないので言わない。言ってもいいって言われたら言う。つまりね、言うときは言うけど、今は言うときじゃないって事。いつか言うから言うまで待てばいいじゃん。言うさ、そのときには。

2005/12/12

 

■漢字

 毎年の「今年の漢字」には、納得までいかないにしても、それなりに胸に納まるものがあるのだが、2005年が「愛」というのはねぇ。違和感どころか空虚さを覚える。
 選ばれた理由が「愛・地球博」「純愛ブーム」「紀宮結婚」など。最後のひとつはまだしも、前ふたつは「愛」という漢字を、むしろ軽んじて使われたケースだと思うが。作為的、商業主義的に。つまり「愛」という漢字が持つ本来から、最も遠いところで。
 大衆の総意として、今その言葉があるのなら病の根は深い。子供が被害者になる事件が頻発したタイミングであったのもまた皮肉。願望と捉えるにも、現実との距離があり過ぎる。もはや人々は逃避を始めたのか。
 さらに、2位が「改」で3位が「郵」の小泉関連だって。今年は1位から3位まで、嘘三連発だね。
 今年は「詐」「騙」あるいは「拐」あたりじゃないかな。ホントは。

2005/12/13

 

■悪

 耐震詐欺の喚問。出て来るやつがみな、こいつの下では働きたくないなぁってやつばかり。まさか小さな歯車でしかない姉歯だけ罰しておしまいって事はないよな。
 しかし、黒幕といわれる総研内河にしてすら、財産隠しに女房と離婚する程度だもん。黒幕にしてはせこい、小さい。しょぼ過ぎて泣けてくる。悪い事するなら、せめてロマンぐらい感じさせてくれ。
 おそらくまだまだ奥があるんだろう。はたしてこの国はその闇に手を突っ込めるのか。どの政党が及び腰か、見ておくがいい。

2005/12/14

 

■短編小説集

 久々に面白い短編小説集を読んだ。『クリスマス・プレゼント/ジェフリー・ディーバー』(文春文庫)。長編小説の面白さには定評があるディーバーの初短編小説集。
 長編がうまいからといって、短編もうまいとは限らない。そのふたつはまったく別の才能が必要で、両方かねそなえる事は稀だ。ヒット曲を作る才能と良いアルバムを作る才能は別、みたいなもんか。今時の音楽状況じゃ、その例えはわからんかな。
 ディーバーだから一応読んでおくか程度で、実はあんまり期待してなかった。、寝る前に一編ずつ読もうと思ってたのに、一気に読んじゃった。短編は仕掛けが命だが、その仕掛けが抜群。うまい。もったいない事したなぁ、もう読んじゃったよ。
 ちなみにタイトル作品以外にはクリスマスっぽさはない。今の季節に合うものといえば『クリスマスに少女は還る/キャロル・オコンネル』(創元推理文庫)。中身に触れようとするとネタバレの危険性があるので出来ない。まあ、読んでみてとしか言えない。こんな前フリ自体、必要以上に敏感にさせてしまう気がするけど。
 実は合わせてこれを紹介しようと、時間をかけて本の山から捜したのだが、作者名と出版社くらいネットで調べりゃ良かったね。IT時代に乗りきれてないな。

2005/12/15

 

■華恭のあれこれ

 華恭の青森公演がDVD化されることになった。あまりにも良く出来たライブだったので、とんとんとそのように話しが決まった。発売時期が3-10 chainのライブ・アルバムと思いっきりかぶるのがネックだけどね。どちらもオクラにするにはもったいないものだから。
 そして2/3のトーク・ライブ。まず間違いなく面白いよ。やる前から保証つき。最高の『くだらない』をやる予定。

2005/12/17

 

■ジャンパー

 今年の冬、ジャンパーを一着買った。布製の裏起毛。これが暖かい。衝撃的発見である。
 20数年もの間、この世で最も暖かい衣服はボマー・タイプの革ジャンであると信じきっていた。そもそもこのジャンパーを買ったのも、寒さのピ−ク時にボマー・タイプの革ジャンを着るとしての逆算から、継投要員のつもりだったのだ。
 しかし今日、革ジャンを着てみたところ、むしろそっちの方が寒いではないか。ショックである。極寒の竜飛岬に行った時も、半日スケート場にいた時も、常にこの革ジャンと共にあったのに。裏切られた気持ちだ。お前は世界最高ではなかったのか。俺をだましてたのか。
 俺の『革ジャン神話』が、今日、崩壊した。

2005/12/18

 

■60億って

 電車の中でおっさんが読んでる日刊ゲンダイのリードを盗み読みしただけなので、くわしくは知らないが、みずほ証券のジェイコム株誤発注で60億もうけた者がいるらしいね。元手は100万だって。
 ねたみそねみじゃないが、どうだかねぇ。あぶく銭の限界って、せいぜい2〜3億じゃないかな。60億というのは世の中を大きく動かす力をもった額だからね。あぶく銭として手にされると、ちょっと恐いな。
 つーか、どうだかねぇの根本には、生産する者こそが富を得るべきだという抜きがたい思いがあるんだよ。他人がいくら稼ごうが知った事じゃないけど、共生してる以上、何か生産してくれよと思う。形はあろうがなかろうがかまわないから。そんな考え方はとっくに時代遅れなんだけどね。 
 変な時代になったなあ。もはや資本主義ですらない気がする。しかしこれもアメリカン・スタンダード、すなわちグローバル・スタンダードのひとつではある。

2005/12/19

 

■ウッチーズ始動

 ウッチーズの初リハ。少し照れながら場を進行するリーダーのウッチーが新鮮。ほのぼのとした「らしい」ライブになりそうだ。ギターのミューちゃん(有頂天〜シンセサイザーズ)も含め、三つ子のナゴム魂百までの感。ベテランと言って良い領域に達するミュージシャンがこういう事が出来るって、凄い事かも知れない。って、こういう事がどういう事かわからないと思うけど。

2005/12/20

 

■会食

 橋本さんと2/3新宿ロフト・プラスワンの打ち合わせ。とは言っても、こういうものは出たとこ勝負でしかないんだけど。一応、大筋だけは決めとかなきゃね。だれるのは嫌だから。トーク・ライブでも通常のライブと遜色ないテンションの高さでのぞむ。絶対に来て損はさせないよ。
 その後、パンチくんと、漫才コンビ・ハリケーンズの前田くんを加えて会食。前田くんとは初対面だったけど、まさにバンド・ブーム世代の人だったのもあって、よくなじめた。とにかく一度、劇場に漫才を見に行ってみようと思う。

2005/12/21

 

■疲れた

 昨日はトラック・ダウン作業の後、深夜0時からウッチーズのリハ。5時半頃帰宅。オールナイト・リハがこたえるようになった。普段も起きてる時間帯なのに、外に出て何かすると不思議と疲れる。よって今日は2回頭痛薬を飲むはめに。
 しかし作業は続く。ようやくエレキ編に。

2005/12/23

 

■同窓会

 24日は久々に会う友人と楽しく過ごす。クリスマス・パーティーってわけじゃないけどね。
 25日はウッチーズのデビュー・ライブ。そもそもこのイベントがナゴム同窓会であるという事を、会場に行って知る。俺だけ完全によその高校だ。みんな「久しぶり」とか言ってんのに、俺だけずっと「初めまして」。でも、不思議と疎外感は感じなかった。もしも東京に生まれてたら、たぶんこの辺にいたんだろうなぁ。
 ウッチーズは本当に楽しかった。結果論だけど、このくだらなさこそがナゴムなんじゃないか。2度めのライブがあるのかどうか、すべてはリーダーのウッチー次第。
 おそらく「同窓会」というキーワードに心が動いたんだろう、突然オーケンが観に来た。「だったらアンコール・セッションで『釈迦』を半分歌ってくれよ」と。あの歌はキーが高すぎて一人で全部歌うと俺は死ぬかもと思ってたので。「最近そういうの照れ臭い」とか言いつつ出てくれて、美しいフィナーレだった。
 しかし、ナゴム系のお客さんもやさしいね。ちょっとひねくれた人達という印象があったのだが。大人になったんだねえ。共演者のみなさんも含めて、楽しい夜をありがとう。

2005/12/26

 

■年末ドタバタ

 月見ルの翌日から発熱。なかなか下がらないので火曜日にリハをとばして病院へ行く。インフルエンザの疑いも有りとのこと、検査のため綿棒を鼻に突っ込まれる。それではなかった。扁桃熱かと言えばそれも違う。扁桃腺だけが腫れてるわけではないらしい。診断は第一級喉頭炎となった。薬を飲むとすぐに下がり始めた。
 咽を酷使したといえば思い当たるのは『釈迦』を歌った事くらい。『釈迦』熱か? おそるべし『釈迦』。もう歌わないだろうなぁ、たぶん。
 0-EASTでのイベント時には平熱。DJイベントという勝手の違う状況だったけど、楽しんだ。というか、実はさほど気にしてなかった。05年も良い年だった。来年もこれくらい幸せであってくれればOK。
 その後、トラックダウン。

2005/12/30

 

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