■泥棒ども
アメリカに似ると言えば階級の二極分化だが、違うのは日本の政治家、官僚、富裕階級のほとんどが泥棒であるということ。ちなみに「泥棒国家」というのはれっきとした政治学用語だ。歴史上「泥棒国家」となった国は必ず滅びる。
バブルに浮かれそれが崩壊した結果、200兆円以上の不良債券が残った。それだけの額をふところに入れて返さない奴がいるわけだ。そしてそれは税金と低金利で補填される。それでいけしゃあしゃあとしていられるのは、やつらが骨の随から泥棒だからだ。
しかも借り手の側から数人が塀の中に落ちたのみで、貸し手にいたっては責任をとらされたものもいない。いまだに豪邸に住み、高級車を乗り回す。法律的には時効なんだそうで、不良債権の処理をわざと先延ばしにしてきたのは、ひとつにはそういう意味があったという事だ。
この国のモラルが崩壊し「泥棒国家」となっていったのは、そこから端を発したのではないか。今の欠陥マンション騒ぎもその延長にある。住人たちの事を思えば税金投入もやむなしだが、例えばヒューザー小嶋の豪邸や自家用飛行機はどうなるのか。追い詰めすぎて倒産されたら元も子もないというのも理屈だ。しかし、住民説明会で社員に対して飛んだ「まずその高そうな腕時計を売ってこい」という声もまた当然である。
住民以上に災難なのは周辺に住む人たちである。この人達にはなんの落ち度もない。これって業務上過失致死が推定されるのではないか?
2005/12/03 |