地球日記

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【2006年1月】

■賀正

 かつて子供の頃、正月三が日は長くそれなりに厳粛なものであった。一年の重みが違うせいだと思う。子供の一年は長い。今年は5年生になるとか、今年はついに中学生だとか思う気持ちが、年の改めをたいそうなものに感じさせたのだろう。
 それが年令を重ね、生物学的な意味において時の流れが早くなり、一年を短く感じるようになるとともに厳粛さを感じなくなった。一年の軽さに正月三が日と普段の日々との違いがわからなくなったのである。
 しかし、ここ数年、また正月の厳粛さを思うようになった。これは逆に、一年を「驚くほど」短く感じるためだ。いつのまにか、時の感じ方のあるバランス点を通過したんだろう。油断すると今年もまた、あっという間に終わってしまうというあせりが厳粛さに変わる。いつ何が起こってもおかしくないという事をさんざん学習したせいかも知れない。
 今年も一所懸命に生きる。それは「当たり前」との格闘だ。やれて当たり前。あって当たり前。ここにいて当たり前。そこにいてくれて当たり前。当たり前と思ってしまう、あるいは思われてしまう。その時たぶん何かを失っているんだろう。
 あけましておめでとう。今年もたくさんの「ひらめき」が俺におとずれますように。

2006/01/04

 

■始動

 昨日からライブ・アルバムのトラック・ダウン作業再開。間に合えば2/3のプラスワンから売り出せるよう、話しはつけてある。間に合えばね。ちなみにジャケット・デザインは佐藤稔。みのんちょ。
 正月番組をだらだらと見続けた果て、胸にうずまくのは「なんでイチローはドラマに出たんだろう?」という疑問。演技も微妙だったし、いまさら出なきゃならない理由が思い浮かばない。プロレスラーの船木みたいに引退後は役者になりたいのかな?
 ストーリーも、イチローが汚れぬよう気を使ったためか中途半端。双方にメリットなかったんじゃないか。

2006/01/06

 

■スパート

 ライブ・アルバム『鶴亀』のトラック・ダウン、ラスト・スパートで連日朝まで。ようやく完成。トラブルさえなければ2/3には売り出せると思う。上出来。
 それは良いんだけど、この間にすっかり昼夜逆転。冬にそうだと、目覚めたら即夜。なんだか人の外にいるような気分。まるで屍鬼ですわ。
 そんな中、1/9には下北沢シェルターへ。吉田一休とアミーゴスのライブ。というかドミンゴス。年に一度だと立ってるだけでも芸になるね。ゴム手袋をふくらませるのも邪念なく楽しめた。うあ、でっけえなあって。

2006/01/12

 

■落ち着かない

 正月明けっていうのは、なかなか落ち着かないもんだね。軌道に乗るまであせらず行こうと思うんだけど、せっぱつまって決めなきゃいけない事がちらほら出て来た。
 3/21の不死鳥までしか決めてなかったんだけど、ぼちぼちと話しが舞い込んで来る。今年も楽しそうだ。

2006/01/14

 

■日曜の井の頭

 アー写を撮ってもらいに井の頭公園へ。天気が良かったためか、ストリート・パフォーマーが多数。それがなぜかみな高齢者。ブルース・シンガーもフォーク・シンガーも漫談家も。露天で手作りのものを売ってる人たちにも高齢者がちらほら。たまたまそういう日だったのか。いつもそうなのか。何にしろ楽しそうではあった。
 あの辺りは俺達よりもさらに上の世代の文化の影を残すような気がする。サブ・カルチャー以前。ロックというよりフォーク。パンクじゃなくてヒッピー。そのせいか喫茶店がやけに多い。昼下がりには高齢者が集っている。
 暮らしに余裕のある人が多いといえばそれまでだが、たとえ無理しても年寄りや大人は楽しそうでないといかんと思う。若者や子供がうらやましがるくらい。
「悔しいか、うらやましいか、早く大人になれ」と言ってやれ。

2006/01/15

 

■不死鳥に向けて

 3/21の不死鳥で「とある演出」をやりたくて、某方にお願いに。実現すると良いなぁ。客のDNAに火がつくぜ。たぶん。
 普通にやっても面白い俺のライブなのに、この日は特に力を入れるわけだからね。見逃せないよ。ぜひ来てね。

2006/01/17

 

■株

 土地本位にしろ株本位にしろ、日本人は資本主義が下手だなぁ。向いてないんじゃないか? その自覚があるのかないのか、小学生のうちから株を教えようという声もあるらしい。馬鹿じゃないの。そんな心配より先に、果てしなく続く低金利に憤慨しろよ。
 それにしても、見え見えの国策捜査であったね。神戸震災の日に小嶋の証人喚問というデリケートさに慌てたんだろう。あの時も悪徳土建屋のせいで被害が10 割り増しになったんじゃないかって誰でも考えるもんね。ちょっと目をそらさせるつもりがこんな大事になって、与党も想定外だったろう。
 念のため。堀江は無実だって言ってるわけじゃないよ。なぜ、このタイミングで?ってこと。近年は検察も走狗丸出しだね。

2006/01/18

 

■深夜ミーティング

 昨日は深夜のミーティング。2/3の華恭トークライブへ向けて。面白くなりそうだ。青森県出身者以外の人は始めて見るであろう映像などもあるよ。
 おそらく当日券は出ないと思うけど「SHOW TIME」でダイジェストを流す予定なので、来れない人はそれを楽しみにしてちょうだい。
 アメリカ産牛肉が再び輸入停止。混ざってはならない部所が混ざっていたという。「こっそり」とか「巧みに」ではなく、ただズボラさのせいで。そもそも輸出業者はそこは混ぜてはいけないという事も知らなかったようだ。やっぱりとしか言い様がない。だからね、あいつらにそんな細かい気づかいなんかできるわけないもの。どんぶり勘定の国だぜ。

2006/01/20

 

■寒波

 それでも東京はまだ「寒い寒い」と言ってりゃ済むけどね。
 この寒波も地球温暖化が原因だというのでややこしい。南半球の酷暑の裏返しだそうだ。
 ちなみに最大のCO2排出国アメリカでは国民の60%が地球温暖化という問題などないと信じているという。彼の国ではスポンサーとしての石油産業の力が強いので、メジャーなメディアではそれについて語られないからだって。

2006/01/21

 

■手のひら返し

 ライブドアをフォローするつもりはさらさらないけど、ドブに落ちた犬に向かって一斉に石を投げる様にはへき易する。識者を自称する者の「私は前から危ういと思っていました」などのコメント。ずっと黙って見てたくせに。
 どうせならライブドアの向こうにある闇についても語れば良いのに。No.2の「謎の自殺」がほのめかすものに。不自然なほど、そこは追求されない。
 ヒルズ族だとかIT長者だとかいって、しょせん御輿だったのだなぁ。
 90年代の不良債権処理にからむたくさんの「謎の自殺」についてはベンジャミン・フルフォードの著作でどうぞ。

2006/01/22

 

■実話

 電車に乗って座っていると目の前に小学5〜6年生の集団。制服制帽から判断するに、どこかの伝統ある名門私立校(推測)。とにかくその会話。
「ライブドア株ってどうなるの?」
「どんどん価値が下がっていくんだよ。でも安くなるってことだから買えば良いんだよ。」
「え〜、大ショック。うちのお父さん70万円ぶん持ってるんだぜ。」
 教育の成果か知らないけど、なんだか無性に頭を張り倒したくなった。ガキは計算ドリルでもやってろ。
 って、それはそれでやってるか。名門私立校(推測)だから。

2006/01/23

 

■略語

 木村拓也と石田純一が出るCM。地上波デジタルを地デジと略すやつ。地デジという語感のかっこ悪さについ笑ってしまったが、その略語ってすでに定着しつつあるんだね。雑誌の見出しで見かけた。
 などと言いつつ、うっかりすると自分も使ってしまいそう。おそるべし、略語。
 エレカマニアの時は大体がエレカと略されてたんだけど、たまにエレマニと略す人がいてね。妙におさまりが悪かった。変な略し方するなよとか思ってたけど、今になってみるとおかしな話しだな。エレカでもエレマニでも勝手に略されてる点では一緒なのに。
 カで終わるかニで終わるかといったあたりだな、たぶん。

2006/01/25

 

■コーラス

『コーラス』をDVDで観た。『ニュー・シネマ・パラダイス』のジャック・ペランの作品。またもや泣きの一品。そのサゲは卑怯だぜと思いつつ、やられたね。冷静に考えればベタベタのストーリーなんだけど、フランス語のマジックか。
 もともとコーラスが好きだからというのもある。人の声が好き。どんな楽器より。この手の綺麗なコーラスにも弱いけど、もっと乱暴なやつでも可。
 音楽教師が主役の映画では『陽のあたる教室』というのがあって、とても好きな映画なのだが手に入らない。DVDが出始めの頃にCDケースのサイズで発売されてたらしいけど、まだ見かけた事もない。中古ショップやブックオフに行く度に探してるんだけどね。
 しかし願えばいつか出会える。今日もブックオフで2年探し続けた文庫本『最終法廷 上巻』を発見。しかも100円コーナー。思わず「あっ!」って言っちゃたよ。

2006/01/30

 

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