■メタリカ
DVDの話題が続くが、あまりにも面白かったので。『メタリカ/サム・カインド・オブ・モンスター』が。
メタリカそのものは、さほど好きなわけではない。アルバムを2枚持ってる程度。しかしこの映画はメタリカ・ファンじゃなくても面白い。全ロックファン必見。解散危機のビッグ・バンドがレコーディングを通して復活できるのかという主題のドキュメンタリー。
とにかく何もかもさらけ出してる凄みだ。ケンカもセラピーもファミリー指向も。『エンド・オブ・センチュリー』のラモーンズも相当さらけ出してたけど、それ以上。
しばしば、さらけ出してる姿をフリチン状態と例えあがめるが、フリチンであってもそれが立派なイチモツならば、それほど勇気を要しない。フリチン=凄いってわけではないのである。仮に粗チンであった時、それでもフリチンになれるかどうか。それこそ凄いと言うべきなのだ。
この映画が凄いのはそういうところだ。メタリカのイメージを壊しかねない粗チン的部分までもさらけだしてる。この映画はメタリカにとってマイナスなんじゃなかろうかとも思いつつ観たが、最後には妙な感動を覚えるのだから、結局メタリカの勝ちなんだろう。
だってよく考えたら相手は1500万枚も売るモンスター・バンドなんだから、俺がハラハラしたり「良かったねぇ」と涙してやったりする筋合いじゃないもんね。
2006/02/01
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