地球日記

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【2006年2月】

■メタリカ

 DVDの話題が続くが、あまりにも面白かったので。『メタリカ/サム・カインド・オブ・モンスター』が。
 メタリカそのものは、さほど好きなわけではない。アルバムを2枚持ってる程度。しかしこの映画はメタリカ・ファンじゃなくても面白い。全ロックファン必見。解散危機のビッグ・バンドがレコーディングを通して復活できるのかという主題のドキュメンタリー。
 とにかく何もかもさらけ出してる凄みだ。ケンカもセラピーもファミリー指向も。『エンド・オブ・センチュリー』のラモーンズも相当さらけ出してたけど、それ以上。
 しばしば、さらけ出してる姿をフリチン状態と例えあがめるが、フリチンであってもそれが立派なイチモツならば、それほど勇気を要しない。フリチン=凄いってわけではないのである。仮に粗チンであった時、それでもフリチンになれるかどうか。それこそ凄いと言うべきなのだ。
 この映画が凄いのはそういうところだ。メタリカのイメージを壊しかねない粗チン的部分までもさらけだしてる。この映画はメタリカにとってマイナスなんじゃなかろうかとも思いつつ観たが、最後には妙な感動を覚えるのだから、結局メタリカの勝ちなんだろう。
 だってよく考えたら相手は1500万枚も売るモンスター・バンドなんだから、俺がハラハラしたり「良かったねぇ」と涙してやったりする筋合いじゃないもんね。

2006/02/01

 

■いよいよ

 O-Westが発行してる小雑誌に1ページもらえる事になったので、それ用の語り。もちろん3/21の不死鳥に向けて。インタビュアーを橋本さんにお願いした。手慣れたものですんなりと。その後、勢いで馬鹿カラオケ。笑ったなぁ、ハメチの「ヘヘヘイ」には。
 いよいよ華恭のトーク・ライブ。くだらない方向にはじけますように。
 ライブ・アルバムも無事完成したので先行して売ります。発売かぶって散財申し訳ないが、ひとつよろしく。

2006/02/02

 

■華恭トークライブ

 トークライブは、また違った高揚感を覚えるね。かなり充実してたんじゃないかな。しかしまだ余力を残して終わった気がする。もっと行けるぜ、地平線の向こうまで。
 やはり橋本さんとは手が合う。多少ブランクがあっても関係ないね。「過激な試合をするには、おたがいのリスペクトがないとダメなんだよ。大ケガするから。」みたいなことをかつて北斗晶が言ってたけど、まさにそんな感じ。
 恭一の面白さも再確認。本人は相変わらず自信の無いようなことを言うけど。ネタといい、喋り口調といい、かなりのもんだね。まだまだ引き出せるよ。 
 しかし一番面白いであろう事は、誰がどんなメッセージボールを受け取ったかだね。きっとあちこちで奇跡が起きているはずなんだ。それを知りたい。そして腹がよじれるほど笑いたい。

2006/02/03

 

■誕生会

 友人宅で会食。一応の名目はオーケンの誕生会。ほとんど関係のないところで盛り上がってたけど。
 バースデイケーキを食べながら「40過ぎると祝電より弔電を打つことの方が多くなるんだよ」といった話しをしてるのが、しみじみとおかしかった。ハッピー・バースデイ!オーケン。

2006/02/04

 

■相撲

 知り合いにチケットをいただいたので、大相撲トーナメントを観に行った。申し訳ないほど良い席。いやー、面白かったなあ。相撲ブーム、来るね。俺のところに。プライドもK-1もつまんねえや。人類最強は朝青龍だ。
 とりあえず、必要以上に足が高く上がる片山がどこまで出世するか見届けよう。

2006/02/05

 

■ライブ・アルバム

『鶴亀 Live at Club251』の販売を開始。
 そのライブのMCでも喋ったけど、10代の頃レコード・コレクションにおけるライブ・アルバムが占める割合が高かった。MCでの2/1というのは大袈裟だったけど、3/1は占めていたと思う。とにかく好きだったのだ。スタジオ盤よりラフな音、ラフなアレンジ、ラフな演奏。「(ロックにおいては)ミス・タッチも芸のうち」という言葉を学んだのは、どのアルバムのライナー・ノーツだったろうか。
 ロックの本質はライブにあることを感覚的に見抜いたと言えば言い過ぎか。でも言い過ぎたい。それは今に続いてるから。ライブ・スタイルに変化はあれどライブを真ん中に置いてものを考える癖は、たぶん一生抜けない。
 人生初の公式ライブ・アルバムがこれで良かった。ユニークな作品だと自負する。

2006/02/06

 

■CM

 マツダのTVCM。「スンスンスン」ってやつ。『D.K.H』間奏でのコール&レスポンスに、始めて使ったのは3年前か?4年前か?こんなに長いつきあいになるとは思わなかった。「いったい何バージョンあるんだ!」と叫んだのはいつのライブだったろう。
 その最新バージョン。「イエー、アハー」と始まったんで「お、ついに曲を変えたか」と驚いたら、CM終了間際に「スンスンスン」って。そりゃこけるわ。もう俺を笑わせるためだけにやってるのか?

2006/02/08

 

■リハ

 名阪に向けてウタノコリのリハ。生演奏は良いね。脳が活性化する。
 藤原プロは今年も面白い。演奏終了のタイミングで「はい!はい!」って言うから何かアイデアがあるのかと思って振り向いたら、「灰色の〜」だって。コーラスの練習かよ。しかもはずれてるし。
 なかなかおいしい曲の並びになってる。いけそうだ。

2006/02/09

 

■東野

 東野圭吾を読んでいる。直木賞もドラマ化も関係ない、たまたまなんだけど、言い訳っぽく聞こえるかな。
 以前にも書いたけど、ここ数年は翻訳ものしか読まなかったんで、20年前の作品から手当りしだい。半分は越えたろうか。『変身』『時夫』『秘密』が面白いな。もちろん『白夜行』も。せっかくだからドラマもしばらく見たけど、ベタベタ感がちょっと合わなくてパス。
 愛を表現する時って、強調すればするほど逆目に出るようだね。近よれば遠ざかる。

2006/02/10

 

■トリノ

 雪が光を反射するので雪上の選手は綺麗に見えるのだな。故鈴木その子がテレビ出演する時の下から照らすライトの原理だ。ふと思いついただけで、だから何だというわけではないが。だまされちゃいかんというオチにしようかと思ったけど、だまされちゃいかん理由もないしね。

2006/02/11

 

■ボードゲーム

 雑誌『アクアディウム』がリニューアルするそうで、それにともなって連載の内容も変えることになった。今度はボードゲームの紹介をする。たぶんニーズはないと思うんだけどなぁ。編集者よりやってみて欲しいと請われて、短期連載なら引き受けようかと。確かにロック界で俺ほどそれについての知識&コレクションを持つ者はいないだろうけどね。
 で、今日はそれ用に五反田でゲ−ム会。ウッチー、ノブ、編集の鈴村くん。これが記事に反映するのか手探りのまま始めて、気がつけばただ単に遊んでいたね。楽しくすごした。
 それはそれとして。さてどうするかな。

2006/02/13

 

■トリノ2

 んー、日本勝てないねえ。開幕前のマスコミのはしゃぎっぷりはメダル10個くらい取れそうな勢いだったけど、海外のスポーツ誌の予想では日本は1〜3個ってことだった。そっちが当たりそうだな。

2006/02/14

 

■早起き

 明日はスカパーのロケで早起き。あさっては名古屋に当日ノリで早起き。俺が最も苦にする早起き続きだが、がんばるぞ。まずはがんばって寝る。一所懸命寝る。骨身を削って寝る。歯をくいしばって寝る。石にかじりついても寝る。
 名阪に向けて準備万端。お近くの方、ぜひ見に来てね。新ネタも二、三ひらめいたんで、きっと楽しくなるよ。って、新曲と言わないところが我ながらすごい。

2006/02/16

 

■ロケ

スカパーのモンド21というチャンネルの番組ロケ。オーケンとロティカのあっちゃんと、グラビア・アイドルの小島祥子ちゃんで青梅〜福生にて『ぶらり途中下車』風。しかし21才の女の子が混ざると、我々のおっさん色が際立つね。バンド・ブームの頃、幼稚園児だからね。
 おっさん色の際立った我々の立ち位置に既視感があると思ったら、あれだ。ずいぶん前に深夜枠でやってた赤信号渡辺、高田順次、大竹まことがやってたロケ番組。俺が大竹で、あっちゃんが高田順次、オーケンが渡辺ってとこか。
 3月中に何回か放送するそうです。

2006/02/17

 

■ウタノコリ名古屋

 今回はELL Fits All。いわゆるちっちゃいELLだが、どっちにしろ椅子出してやるから変わりはないね。おっきいELLではヴィジュアル系のイベント。楽屋のモニターでその様子が見れるのだが、お客さんの動きが興味深い。店長のシゲさんにヴィジュアル事情を解説してもらう。あの両手を広げてのアッピールは「咲く」と言うそうだ。アーティストも「咲けー!」とあおるらしい。さっそく本日のライブに取り入れてみた。ステージから見た光景はなかなか壮観。お約束あなどりがたし。
 途中で藤原プロがステージから消えるという不可思議な行動。実はトラブルがあった時につなぎでやる曲っていうのを決めてるのね。ギターの弦が切れたのを見て、楽屋にその楽譜を取りに行ってたらしい。しかし当の澄ちゃんはサブのギターに持ち替えて、とっくに次の曲のスタンバイ。プロはプロなりに機転を利かそうとするんだけど裏目に出ること多し。今日も結局はその後自分がトラブルを起こして、そのトラブルつなぎ曲『セイリング』を歌うという結末。でもそこが面白いところなので直さないで欲しい。

2006/02/18

 

■ウタノコリ大阪

 シャングリラという始めて使うハコ。行ってみるまでわからない、おっかなびっくりだったがひと目で気に入った。ウタノコリによく似合ったハコだ。しかも生ピアノ。生ピアノはどうしてもライブの後半でピッチが狂ってくるんだけど、それでも生ピアノの方が良いライブになる。デジタルピアノも進歩して遜色ない音が出るようになってるんだけど、やっぱり空気が違うんだろうな。
 音量も小さめなところがいかにもアコースティック・ライブで、自然とテンションも上がる。客席との距離感も近く、心地良いライブだった。遊び半分が芸になるという理想の状態。
 今日の藤原プロ。『ジュージュー』のイントロでアコーディオンを持ってステージ最前にスタンディング。何を見せてくれるんだ?と期待しつつ「困ったら振り向いて合図して」と声をかけると、即振り向いた。早!ノープランかよ。
 しかし今回の『ハラホロ&ヒレハレ』から『ロカウェイビーチ』の流れは面白過ぎだな。そこまで面白くなくても良いんじゃないか?と、俺に意見してみる。

2006/02/19

 

■眠い

 昨日はハネ立ちで帰京。朝6時半着。2時頃起きて雑用を片付ける。さすがに疲れてるなぁ。特に首。復活にはもう一晩かかるな。

2006/02/20

 

■トリノ3

 腹の具合がおかしく、微熱がずっと続く。疲れか?何かにあたったか? そういう風邪ではないかと思う。そういう風邪が流行ってるらしいから。
 トリノは予想通り女子フィギアがメダルを1、2個取って終わりそうだ。いっそ1個も取らなきゃ良いのにと思ってたが。
 オリンピックがアマチュアの祭典だったのは遠い昔の事。お金をかけてやらなきゃメダルなんか取れないよ。特に冬季種目は夏季種目以上にお金がかかるらしい。普段ほったらかしのくせに、4年に1回押し付けるように期待したってねぇ。
 女子フィギアのような人気競技だったらお金も集まるし、そもそも彼女らはみな実家がそこそこ裕福らしいし。という、その結果が出てるわけだ。
 お金のことばかり言うのも夢がないが、お金がないことによる才能の遺失ってあるんだろうなと思って。

2006/02/22

 

■ブタ

 本日のTVチャンピオンは『ミニブタしつけ王選手権』。なぜしつける?なぜチャンピオンを決める?なぜ2時間スペシャル?という疑問はさておき、可愛らしいペットのミニブタが大活躍であった。そして来週。『ブタ一頭丸ごといただきます!ハム・ソーセージ職人選手権』って。狙いだろうけど、ハマらざるを得ないじゃん。そんなブラック。
 そもそもなぜブタづくしか?『ベイブ』放送に向けて盛り上げてるのか?なんでいまさら?そこの狙いはわからん。

2006/02/23

 

■トリノ4

 荒川選手金メダル。号外は出るわ、小泉は電話するわの大騒ぎ。なんとかひと安心みたいな空気も流れ、これで色んな問題点がなおざりにされたまま次回のオリンピックに続くのだろう。だからいっそメダル0の非常事態を期待してたんだけど。
 もちろん荒川選手個人には文句のつけようがない。素晴らしい演技だった。唯一のスタンディング・オベイションというのもうなずける。特筆すべきはその運の強さだ。今後トリノは荒川選手だけがメダルを取った大会として記憶される。それはメダル・バブルだった長野で取った事と比べると価値は数倍のなると思う。こういう状況に巡り合えた事自体、極めて運が強い。それも才能のうち。オリンピック後、プロになるならなおさら。

2006/02/24

 

■終わりの中に

 ひとつの終わりを見届けに博多まで行って来た。ダディーズファームの閉店。最後は店主水崎のバンドである無礼男のアコースティック・ライブで締めるというので、前触れなしに顔を出し、3曲ほど歌った。
 思う事や、かけてやりたい言葉は色々あるが、言わないでおく。終わりの中に始まりがあるように、ただ願うだけ。

2006/02/27

 

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