地球日記

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【2006年4月】

■桜

 数ある花の中でも桜にだけ特別に反応してしまうのはDNAのなせるわざか。花見をした経験はないけどね。花見酒で酔いつぶれたおっさんを自転車でひいてしまった経験はあるけどね。
 一説には、つらい冬が終わった事を象徴する花だからときめくのだという。しかし俺の育った所はつらい冬というほどでもなかったし、どうかなと思う。
 この国の政治は本格的につらい冬に入ったようだ。それを招いたのが詐欺師まがいの業界ゴロだというのが情けない。かつて『俺にはコミック雑誌なんかいらない。俺の周りはマンガだから』と歌われたけど、いまやマンガ以下だ。
 あの業界ゴロがろくでもない事はその通りだが、そもそも情報なんて玉石混淆で集まるもの。玉も石も区別のつかなかった永田、前原の方が罪は重い。未熟とか経験不足では片付けられない。万死に値する。

2006/04/04

 

■ナスカ

 国立科学博物館でナスカ展を見て来た。巨大スクリーンで空中から地上絵を見せるやつがよく出来ていた。酔うほど。ヴァーチャルっていうのは言い過ぎだと思ったけど。しかしセンスが良いな、古代ナスカ人。壷やらマントやらのデザインがいちいちいかす。
 グッズ売り場にはパンフ、DVD、Tシャツ、民芸品などこの手にはおなじみのものに混じって、なんとカステラまんじゅうが。もちろんナスカ地上絵の焼き印入り。会場限定とあるが、そりゃそうだろう。というか、なんで作った?あんまり愉快だったので思わず買ってしまったよ。味は普通。

2006/04/05

 

■球春

 今年のプロ野球は面白いそうだ。まだ始まったばかりで断言は出来ないけど。
 スワローズ古田監督は悲しい顔が似合う。似合い過ぎて見てるこっちまで胸が痛くなる。若松監督の始終困ってる顔もいかしてたけど、それ以上だ。相手の同情をさそう作戦だな。なんだか可哀相と思われながらこっそり優勝して欲しい。戦力的には充分なんだから。
 ライオンズは良い。若手が良い。いけそうだ。
 ファンではないけどロッテ不調が困った。WBCにたくさん選手を送ったからだとならない事を望む。

2006/04/07

 

■たぶん雨

 6月に広島、山口、博多でライブをやる。例年2、3月に集中させていたウタノコリ・ツアーが長きに渡ったという事だ。なので広島、山口は一年以上ぶり。
 かつては山口ではあまり積極的にライブをやらなかった。猛烈に照れくさかったのだ。それが平気になったのは厚顔になったせいが第一だろうが、照れくさくなくなるだけの気持ちの距離が出来たからでもある。それだけの時が流れてしまった。
 しかし心の奥底にはまだまだ何かあるようで、いざやってみると独特な高揚をする。特別な事をするわけじゃないんだけど。
 バンドを始めた頃や始めてライブをやった頃のあれこれが蘇るのだろう。言葉や記憶じゃない、もやもやとしたものとして。
 たぶん雨だと思う。それもまた良し。風情だ。

2006/04/08

 

■ペット

 いつのまにかこの国では子供の数よりペットの数の方が上回っているのだが、さらにしぼってみても、小学生の数より犬の数の方が数百万単位で多いそうである。それだけ聞くと「フーン」って感じだが、例えば具体的に小児科より獣医の方がニーズがあると思えば異常さに気づく。おもちゃ屋よりペットショップとか。変だよな、やっぱり。
 個人的に今後右肩上がりだと予想するのが、ペットの葬儀屋および納骨堂。寿命短いからね、畜生は。

2006/04/10

 

■買ったどー

 ニンテンドーDS Liteだよ。発売以来品薄が続いていた。ちびっこだけじゃなく、じいさんばあさんまで買い求めたからね。
 脳ブームとやらのせい。今この国では、老いも若きも脳を柔らかくしなきゃいかんという強迫観念にとりつかれてるようだ。テレビでもそういう番組増えてるもんね。
 ないとなると無性に欲しくなるもんで常々気にかけておったら、本日たまたま通りかかった量販店でまさに売り出したところ。買ったどー。
 しかしいざ手に入れてしまうと、すっかり落ち着いてしまった。「さあ、あのゲームをやろう」というものもない。どうするかな。とりあえずやみくもに柔らかくしてみるか。脳を。

2006/04/12

 

■やわらか

 しかしながら脳を柔らかくするとはどういうことか。肩こりをほぐすのとはわけが違うから実感としてわからない。何をもって「昨日の脳より今日の脳は柔らかい」と判断するのか。というか、そもそも柔らかいとどんな利点があるのか。
 よくわからないまま柔らか化作業進行中。

2006/04/13

 

■重たい

 起きると首が痛い。やわらか作業のやりすぎか。首が痛いと頭痛が始まる。やわらかどころか重たくなってしまった。なんだこりゃ。
 かといってハマってるというほどでもない。もの珍しくて今はやってるけどすぐ飽きるだろうと予感がある。
 デジタル・ゲームにハマれなくなってずいぶん経つ。これはいけるかと思っても、何かの事情で中断したらそれっきり。PSの『龍が如く』も相当グっと来たのだが中断して3ヶ月。やるなら始めからやり直さないと、何だったかすっかり忘れてしまった。歌舞伎町の再現度が凄いってことしか覚えてないよ。
「なんであの頃はあんなにゲームが出来てたんだろう」との会話をウッチーとよくする。しみじみと。青春を振り返るかのように。

2006/04/14

 

■杉恭

 昨日は渋谷で恭一のひとりライブ。感動したとか良かったとかより、感心したが先に立つ。これだけのクオリティのメニューを作るには相当エネルギーを使ったろうに思いがいくのは同業者の性か。「しばらくひとりライブはやりたくない」と言う気持ちもわからんでもない。
 恭一とは同じ頃からアコースティック・ライブをやり始めたんだけど、方法論の違いがどんどん際立っていくのが我ながら興味深い。アコースティックは「人間」が思いっきり出るから、これからもどんどん違って行くんだろう。たぶん。
 澄ちゃん、藤原プロがゲストで出演。珍しく緊張してるのがわかる。その緊張は誠実さと一所懸命の裏返しである事もよくわかる。それも含めて良いミュージシャンだなとあらためて思った。上手い下手だけじゃなくアコースティックは「人間」が出るから面白い。
 ヨウイチが音楽そっちのけで売り始めた海苔。華恭のサイトの中でもイチオシで宣伝してやってたのに11月まで品切れだと。なんだよ、それ。大雑把だな。
 しかたないからその頃に『海苔発売記念 ヨウイチ・ワンマン・ライブ』をやらせようと盛り上がる。これは打ち上げの戯れ言でなく実現させたい。くだらないから。

2006/04/15

 

■期待大

 告知のタイミングから遅れてしまったが、ウタノコリ東京公演である。色んな兼ね合いを考えて6月に東京でやろうかどうしようか悩んでるうちに各ハコのスケジュールが埋まってしまった。なんとか土曜日を空けてくれたのが7th Floor。この頃は打ち上げで使うことが多いのもあって、下戸の俺がよく行く飲み屋第一位でもある。博多のダディーズファームなき今、第二位はなし。
 そもそも始めてのアコースティックライブをやったのはここだった。たしか。伊東ミキオ、ハル君とやったんだと思う。澄ちゃん、藤原プロともここが最初。たしか。
 その頃に比べるとずいぶんライブハウスとしての設備が充実してる。もともとが渋谷の街を見下ろしながらと、ロケーションが良いので期待大。

2006/04/18

 

■枕

 今週はずっと偏頭痛。あ、DSはもうやってないけどね。あとはツア−中のSDカード・ムービー再生機として使う。
 首が悪いのはここ数年、慢性的なもの。最高の枕を求めているんだけど見つからない。低反発は駄目。パイプもいまいち。あれこれ考え過ぎて固い、柔らかい、高い、低いの自分の好みまで、いよいよわからなくなってきた。

2006/04/21

 

■廃虚

 岐阜の中2少女殺害事件の現場となった旧パチンコ店。ニュースで見るに、そのとんちんかんなデザインにびっくり。ああいう場違いで異様な廃虚がこれから増えていくんだろう。10年以内に相当な数のパチンコ店や大型ショッピング・センターが潰れるはずだから。土地が余ってる限り壊して建て直すより、別の場所に新しく建てた方が安上がりだもの。
 それらが近隣に及ぼす心理的影響が思いやられる。雰囲気や空気といえば目に見えないものであるが、実は景観に寄るところが大きいから。

2006/04/23

 

■補選

 とりあえず「最初はグー、サイトウケン」がウケなくて良かった。近年のキャッチコピーでも指折りのトホホ。いい事思いついちゃった感丸出しではしゃぐ武部にうんざり。ばれたんじゃないかとハラハラしてたのが民主党の自爆で一転。嬉しすぎて調子にのっちゃったんだね。しばらくしょぼんとして欲しい。
 これで民主党お得意の内輪もめもしばらくないだろう。この勢いでまずは共謀罪の成立を止めてくれ。是が非でも。

2006/04/24

 

■ホワイトストライプス

 フジテレビ「ファクトリー」でホワイトストライプスのライブを放映。たった今観た。かっこいいなあ。しかしギターとドラムしかいないんだよな。どう考えても間が抜けてるんだけど、その間が抜けてるところがむしろ効いてる。こういうのに触れるとブルースとの距離感の違いを思ってしまう。見よう見まねだけじゃできないよ。

2006/04/25

 

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