地球日記

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週刊 三十一歌詞火星レコードHOME 

【2006年12月】

■ただいま

 博多から帰京。3日間を1週間ぶんほど生きた。
 直前になってばたばたと曲が出来たので2日で5曲、録れるようなら録ろうと言いつつ、必ず録るつもりで実際録った。しかも思い入れのある「ジョンのうた」にほぼ1日かけたので、2日めは4曲。広々としたスタジオなので煮詰まらずにはすんだが、さすがにヘトヘト。朝4時までやって、後片付けなどで寝たのは6時過ぎ。
 おかげでライブは妙なテンションの上がり方だった。普段からよくしゃべるのに、この日はさらに倍くらいしゃべってたね。いつもの倍動いてるし。反動か、バラードの入り込みは半端じゃなかった。我ながら。
 帰ったらやることがいっぱい。色々なことが間に合うのだろうかと、ちょっと不安。順番に済ませていくしかないか。

2006/12/02

 

■バカボン

 晋三が日に日にバカボン顔になっていく。何かと言えば「美しい国づくりのために云々」と、例の舌ったらずな口調で言うので、うっかり笑ってしまう。あれはもはや決めギャグだな。ニュース等で晋三が出てくると、言うぞ言うぞと期待するようになってしまった。そして彼はその期待に答えてくれる。その鉄板度は全盛期のカトちゃんの「チョットだけよ〜」に匹敵するね。
 そろそろみんな気づけよと思うのだが、まだ支持率55%あるんだね。バカボン総理なのに。
 復党に関してマスコミは「あの総選挙は何だったのか」とやたら問うけれど、だから戦後最大の茶番だって。そんな事は当のマスコミが一番知ってるだろうに。というより、共犯じゃん。

2006/12/04

 

■青森、函館

 今週のワラッターのゲストは石井聰互監督。自分がまだ単なる素人だった時に少なからぬ影響を受けた人だから、さすがに緊張した。言いたい事の半分も言えなかった気もするが、興味深い話がたくさん聞けたので良いや。
『狂い咲きサンダーロード』という映画は「らしさの押しつけ」に対する拒絶と受け止めている。あくまでも個人的な受け止め方だけど。「らしさの押しつけ」が嫌で暴走族に入ったはずなのに、そこでも「暴走族らしさ」を求められる矛盾。ニュー右翼に行けばさらに「右翼らしさ」を求められる矛盾。そして耐え切れずやがて暴発。
 自分もまた子供らしさ、学生らしさ、男らしさなど「らしさの押しつけ」が嫌いだった。それらからの脱出口としてロックを選んだ。自分だけでなくロックをやる者、ロックを聞く者、みんなそうだと思っていた。なのにロックシーンの中で「ロックらしさ」を求められる矛盾。求める矛盾。それを感じ始めてた頃にスルリと入り込んだ映画が「狂い咲きサンダーロード」だった。
 この解釈は勝手なもので、たぶん間違ってるんだろう。でもすべての表現は誤解こそ正解とも言えるからね。
 とにかく俺の「ロックらしさ」への抵抗はいまだに続いている。「いかにもロック」なことはできるだけ避けて来たし、これからも避けるつもり。
 放送の翌日、目的があって函館まで言って来た。本来の目的については追々だけど、とりあえず必要以上に食ったなあ、色んなものを。

2006/12/11

 

■バカボン2

 バカボン総理にとっての100万円とは、俺にすれば幾らぐらいに相当するんだろうか。1000円ぐらいか。
 なんにしろ給与を返還して一件落着とは、いかにも小役人的発想。小役人がそれをやるならまだしも、仮にも一国の首相の行為としては美しくない。
 そうこうする間に教育基本法が改正される。バカボン総理が「それをやりたいのダ」とおっしゃったというだけの理由で。
 愛国心うんぬんについては、きりがないのでいったん置こう。そういうディティールではなく、あれ全体がかもしだす押し付けがましさだ。あれのもとで学ぶ子供は、さぞかし息苦しかろう。目に見えてということではないから、その影響はわかりにくいだろうけど、学校という場の息苦しさは増すと思う。当然ストレスも増すから、いじめも減るどころか逆に増えるはず。いいとこのボンボンで、受験勉強が性に合ってて、良い学校しか知らないバカボン総理にはわからないだろうけど。
 子供たちよ、こんな総理をうっかり選んでしまって申し訳ない。

2006/12/14

 

■歌い納め

 いよいよ明日で今年も歌い納め。どんなライブになるのだろう。メニューはすでに博多で手応えを確かめてるから、後は会場の成り行き。初めてのハコだから、ちょっとドキドキ、そしてワクワク。良い日であれ。
 これが終われば次は3月10日『不死鳥〜エピソードIV』。明日はそれの前売りの先行発売もある。先日の函館行きは不死鳥のためでもあった。間違いなく面白いので、こっちもよろしく。

2006/12/16

 

■ウタノコリ

 今年最後のライブを良い出来で終えられて良かった。
「晴れたら空に豆まいて」は期待通りのハコだった。理想通りと言ってもいい。やる方の気持ちとしては、なんだかそこに住んでるかのようにリラックスしてやれた。澄ちゃんいわく「眠っていても良いライブがやれそう」と。色んな理由があるんだろうけど、ひとつ言えば音がやさしいんだね。演者と客席と心地よい一体感だった。
 それでは、アルバム制作およびBOX制作に集中する。昨日披露した新曲は3曲だが、実は他の曲もかなりの出来。今回のアルバムは期待してしすぎる事はないからね。
1.しあわせのしずく
2.そこで何かが
3.特急キノコ列車
4.Bye-Bye
5.雨のパレード
6.地図
7.たどりつければ(新曲)
8.小さな罪の小さな罰
9.ジョンのうた(新曲)
10.ウマレナガラニ(新曲)
11.ヴィヲロン
12.素晴らしい僕ら
13.Lesson
14.真昼の星々
(アンコール1)
カナリア
天井裏から愛を込めて
世界が待っている
(アンコール2)
マグマの人よ
(アンコール3)
遠くまで

2006/12/18

 

■途中経過

 第二期レコーディングに向けて詞を書いている。今回はリクエストをした上での曲先という形が多い。ひとつとてつもなく素晴らしいのが出来た。『青空』っていうんだけど。『地図』の路線かな。アッパーな感じ。
 ただ、ちょっとした問題が起きた。テーマがライブで披露した『たどりつければ』とかぶる。かぶるだけならましも、ぶつかってるところもあるような気がする。『青空』はもはや捨てがたいので『たどりつければ』を全面的に書き直すしかないか。しかしこれはこれで、もともと言葉を乗せにくいメロディなんだよな。大変だろうなあ。
 と、途中経過の報告。

2006/12/21

 

■M-1

 M-1は“その時”の勢いというが、今年の場合は何回やり直してもチュートリアルが勝つんじゃなかろうか。それくらい図抜けていた。凄いなと思ったのは1つめのネタ。よく考えてみると特に面白いことを言ってるわけではないのだ。相方が冷蔵庫を買ったということに対して“あんな感じ”でからんでいくだけ。型があるというのは強い。もう何を喋っても面白くなるのではないか。逆につらいのは笑い飯。あの型では面白い事を言わない限り面白いと思ってもらえない。常に二人で大喜利やってるようなもんだから、ネタで大きく結果が左右されてしまう。スロー・スターター云々というより、単に今回のネタがいまいちってことじゃないかな。個人的にはポイズンガールバンドとトータルテンボスに頑張って欲しかったんだけど、どちらも出順で損した。ポイズン〜が1番手というのは最もやっちゃいけない出順。変ホ長調のところに出てればね。直球の後のナックルボールならみんな振ってくれるんだけど。トータル〜がもっとウケていいはずなのにウケなかったのは前に出た麒麟と型が同じだったからだと思う。あれ?って思う間に終わってしまった。よくできたネタだったのに残念。

2006/12/24

 

■筋少

 筋肉少女帯 at 中野サンプラザ。あれがあって、あれがあって、あれもあったりして、そしてこれがあると思うと感慨深い。特に『戦え、何を、人生を』はぐっときてしまった。いつのまにか人生もとうに半分過ぎたんだというのも含めて。まさか筋少に泣かされる日が来るとはあの頃は夢にも思わなかったよ。打ち上げでもみんな幸せそうで、そういう中に身を置いてると気分が良い。
 しかし冷静に考えると、フィナーレで会場一体となって感動しながら合唱してる言葉が「とろろの脳髄」って、変。だって脳髄がとろろなんだよ。よくわかんないけど、感動的な言葉とは言いがたいな。
 筋少に限らず、個性的で面白いバンドや人達とともに生きていくことができて、本当に良い時代にめぐり合わせたと思う。昔も今もおそらく未来も、ずっと面白いのだ。

2006/12/28

 

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