地球日記

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【2007年6月】

■手拍子

 「手拍子をもらう時、それが心からのものなのか、ライブだからしてるものなのか、真剣に聞き分けながらやらなきゃいけないよ」
 かつて博多でバンド活動を始めたばかりの頃、とあるライブハウスの今は亡き店長に言われた言葉である。まだモッシュもダイブも無い時代。それどころか1曲目から客が立ってる事すらまず無い時代。でも本質的な意味では今も一緒。
 実際は右か左かという極端な話じゃなく、間のどこか。明日は間のどこだろう。

 

 

2007/6/1

 

■晴れ豆

 当たり前だけど東京がホームなんだなあと思いながらのライブだった。いつからだろう、そう思うようになったのは。わりと最近のことかも知れない。なかなか東京に「住んでる」感覚を持てなかった。もう20年。さすがに「住んでる」わ。
 ツアーの思い出が突然よみがえったりして、最後は珍しく感極まった。名古屋大阪からここまで、いつもの行程なのにね。手応えのあるアルバムを引っさげてのツアーだったからか。3人のバランスが固まってきたことを意識しながらのツアーだったからか。
 いつもお世話になってる人、久々に顔を見せてくれた人、始めて手伝ってもらった人、そしてもちろんお客さん達。人と出会ってこそ旅。ツアーをやり遂げたとか、ましてや仕事をやり遂げたとか、そういうものではなくただ良い旅だった。ありがとう。
 別にこれで終わりじゃないんだけど。まだまだ旅は続くんだけど。

 

 

2007/6/4

 

■誕生日その他

 晴れ豆が終わって気が抜けておった。本読んだり映画観たり、だらだら過ごす内に誕生日があり一つ歳をとった。4週間ぶりのワラッターも誕生日企画。山の上に集めた車のクラクションで『ハッピー・バースデイ』を奏でるという馬鹿企画でようやく気が入った感じ。

 4本ばかり観た映画の中では『ボラット』がズバ抜けて面白かった。前宣伝によると政治ギャグっぽい印象だったので『華氏911』みたいなものかと思って観たら全然違った。下ネタ連発。オープニング5分でとりこになった。こんなに声を上げて笑った映画は久しぶり。ただし観る人を選ぶ。映画中盤の男二人が素っ裸でケンカするシーン。一番笑ったシーンだが、ふと周りを見ると半分のお客さんは眉間にしわをよせてたもん。

 

 

 

2007/6/11

 

■鍼灸

 2週間くらい風邪気味が続いたあげく発熱。もしかしたら扁桃腺か?と思われる症状。
 6~7年前にクセづいたことがあって、月1回1週間程度発熱することが4ヶ月続いた。子供の頃、扁桃腺が弱いのを灸で治した事を思い出し、近所の鍼灸に行く。そこで治ったものがぶりかえしたのかも。
 今回もその鍼灸に行ってみたところ無くなってた。当時すでにかなりのおじいさんだったから引退したか、あるいは。
 仕方ないので他の鍼灸をあたるが扁桃腺を治すツボを知る者がいない。「鍼灸で扁桃腺がなおるんですか?」と逆に聞かれる始末。
 どうやら今は学校で習う者が多く、そこでは対扁桃腺とか対アレルギーとか理論の定かでないものは教えてないらしい。西洋医学で治らないものこそ鍼灸でと信奉してきたのでなんだかガッカリ。その代わり健康保険の対象になったのだが。
 占いや霊能治療など信じないどころか軽蔑してるくせに鍼灸には神秘を求める俺というのも矛盾してるんだけど。
 で、結局のところ扁桃熱ではなかった。西洋医学の診断。熱は下がった。セキ少々。

 

 

2007/6/18

 

■スッパルター!

 ス・イズ・スッパルター!
 最近お気に入りのセリフ。意味なく叫べば意味なくテンションが上がる。「300」ね。いやー、バカバカしくて滅茶苦茶で無意味で面白い映画だった。アングロサクソンどもが観たらうっかり感動しちゃったりするんだろうけど、こっちはアジア人だからね。笑うわ。お前ら、魁男塾か!と。
 同日観た『シューター 極大射程』はA級の原作を見事なC級に仕上げていた。原作のボブ・スワガー・シリーズは10本の指に入るほど好きなシリーズ小説なのに。無駄遣いしやがって。これ作った奴死ねと思いながら一応最後まで観た。

 週刊アスキー、オーケンの連載ページ『R40』用の対談をした。いつ発売の号に載るのかは聞き忘れた。週刊だからわりとすぐだと思う。選挙と年金という思いもよらぬお題をふられたが、それでも話しははずむ。

 

 

 

2007/6/24

 

■自転車

 駅前に自転車を置いていたら2~3時間内に撤収されてしまった。もちろん悪いのは自分だ。百も承知だ。しかしムカッとは来る。しかも引き取りに行く場所が「歩くには遠いが自転車ならすぐ」という微妙な距離。暑い中歩くうちに「撤収の人件費で駐輪場を作れ」とか「そもそもそこに自転車を停めてはいけない法的根拠は何だ?」とか、ついつい考えてしまう。これで向こうの態度が高飛車だったり、まかり間違って説教まがいのことを言われたりしたら多分争い事になるなと思いつつ行く。
 やる気満々で乗込むと、あにはからんや低姿勢で丁寧な対応。拍子抜けしつつ、ふと見ると「施設を蹴飛ばした方は刑法で罰せられます」という貼り紙。なるほど。そんな貼り紙をしなきゃならないほど、腹立ちまぎれに来る人が多いのだね。そして施設を蹴飛ばすのだね。そしてたまにはおじさんを含む色んなものも蹴飛ばすのだね。そう思うと過酷な職場だ。なんだかアイスキャンデーでも差し入れしてあげたい気になった。決してしないけど。
 みんな!施設やおじさんを含む色んなものは絶対に蹴飛ばすなよ。

 

 

 

2007/6/29

 

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