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週刊 三十一歌詞火星レコードHOME 

【2008年11月】

■休み

 大阪へ移動。澄ちゃんは自身の単独ライブへ。俺は明日あさってに備えて完全休養。一日ほとんど喋らず。

 

 

2008/11/1

 

■大阪シャングリラ

 なんと素敵なライブだったことだろう。期待通り。何が良いって、自然であったこと。ふわっとした入口から、いつの間にか遥か高みまで。構えず、力まず。大阪でやったウタノコリの中でも出色。
 ライブとは一夜限りの消えもの。特にウタノコリはそれを意識してやってるのだが、今日は消えてしまうのが惜しいと思うライブだった。
 別におべんちゃらを言うつもりじゃないんだが、俺はいわゆる客筋が良いと思う。大阪に限らずね。

 

 

2008/11/2

 

■名古屋ELL SIZE

 長かった旅もいよいよファイナル。燃え尽きることをテーマにしてステージに上がる。歌い方も、声を潰してもいいというそれでいく。お客さんのリアクションも素晴らしく良くて、気持ちの良い一体感。藤原プロの客席に降りてのアコーディオンダンスも、いつもはぐだぐだなのだが、今日はお客さんにうまくあおってもらって上出来。すべてをやりきった。燃え尽きた。ありがとう、良い客筋のみなさん。
 名古屋のウタノコリはELL SIZEになってからぐんぐん良くなるね。身の丈に合ってるんだろう。さすが半分くらい俺のために作られたハコだ。
 さあ帰るぞ。数日リフレッシュして東京ウタノコリだ。この調子だと、かなりの出来が予想される。今回は見逃さない方がいいと思うよ。

 

 

2008/11/3

 

■明日は20周年ファイナル

 一息をつく暇もなかった。留守中に溜まった用事の処理、先の仕込み。しかし、ツアーの高揚感のまま、明日へのぞめると思えば悪くないか。  そういえば20周年の冠がつくのもとうとう最後なんだな。一年って早い。

 おそらくブッシュは悪者ではないのだろう。あれはとんだ愚か者なのだ。最高権力の座にうっかり愚か者を座らせてしまうと、悪者が座るより酷いことになるのだね。2期8年間も座らせたんだから、うっかりとは言えないか。愚か者の上には愚か者が立つ。
 それでも揺り戻しがくるところに多少の健全さは感じる。日本人だと我慢するか、見えないふりをするかだから。
 だって麻生もすでに愚か者を露呈してるよ。現金ばらまいて何かが解決すると本気で思ってるみたいだし。
 総理になりたかっただけで、なって何をしたいがまったくないわけだから。とんちんかんであれ「美しい国にしたい」とか言えたぶん、まだ安倍の方がましだったか。目くそ鼻くそだが。
 麻生も一応、本出してるんだよね。一冊は妙な人生訓まがいのやつ。もう一冊は政見本のようだったが、読んでみたら「僕はおじいちゃんのことが大好き」って言ってるだけだった。立ち読みだけど。
 愚か者の上には愚か者が立つ。

 

 

2008/11/7

 

■終わりの中から

 いいライブだった。20周年最後のライブで「ライブって面白いなあ」と再確認出来たことは素晴らしい。実は始めに抱いた思惑やイメージと若干ずれたのだが、だからこそ面白かったのだ。
 あまり語ると台無しになりそうなので語らないことにした。ただ、次はどうすりゃいいんだと悩むばかり。終わった瞬間からね。これ以上ってあるのか。
 おそらく次のウタノコリは約1年後だから、それまでには何か思いつくことを願う。

 休む間もなくレコーディングをする。ツアー中のMCでは告知してたが、次作は久々にバンドで録る。そもそもはソロ名義の近作3作から選曲して、バンドサウンドのバージョンを録りたいというのが始まりだった。結局それは全体の3分の1くらいかな。新曲や幻の佳作『ロケットが飛ぶだろう』など、他にも録りたいものがぞろぞろ出てきたので。
 春に発売予定。来年前半はバンドでの動きが主体となるはず。よってウタノコリは約1年後ということ。

 

 

2008/11/11

 

■レコーディング

 レコーディング第1セッション終了。上出来。名盤誕生の予感に興奮中。年明けに第2セッション、ボーカル録り。
 しかし1週間毎日24時間一緒にいたのに煮詰まらなかった。凄いことだと思う。チームバランスがいいんだろうなあ。

 

 

2008/11/20

 

■風音Vol.2

 「よし、やってやる」と決めてステージへ。自分で言うのもなんだけど集中したときのパワーは大したもんだね、俺。自画自賛したくなるほどの手応え。色んな方に賛辞をいただきました。
 20才頃ステージ最前でARBを観た時のエピソードもMCに変え、ついに本人を前に話せた。26年経ってスッキリ。凌さんも笑ってらしたそうです。
 しかし「心の旅」を本物と並んで歌う日が来るとはねえ。さすがにチューリップの方々とは接点ないだろうと思ってたんで。「ケラじゃないよ、本人だよ」とこっそり興奮してました。感無量です。
 予想をはるかに越えて楽しかった。朝6時に起きて行った甲斐があった。ライブはいいなあ、歌手やってて良かったなあ。大当たりだよ、これは。

 

 

2008/11/25

 

■若さ

 楽屋に戻ってからの賛辞が素直に嬉しかったというのは、久々の若手気分だったのだな。先日の『風音』のことだけど。
 最近はどこへ行っても「水戸さん」と呼ばれることが多く「水戸くん」あるいは「水戸」と呼ばれる方が多い状況は珍しい。その新鮮さも楽しかったんだろう。
 そういえば近頃はイベントに出ること自体少ない。しかしイベントのときの俺は面白い。たぶん俺は「他のバンド、アーティストのファン」が嫌いなんだな。「俺のファンじゃないってどういうこと?」と半ば本気で怒ってステージに上がってるんだろう。後で振り返ったとき、そのムキになってるところを自分で面白いと感じるんだと思う。
 いつまでも子供っぽい俺に幸あれ。

 

 

2008/11/28

 

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